妖婦の宿 (角川文庫 緑 338-58)
妖婦の宿 (角川文庫 緑 338-58) / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
短編4本。4本とも繋がりがあるわけではないんやけど、胸を刺された女性が何人も登場し、たくさんの部屋のあるお屋敷やホテルが舞台で、人形、タバコ、密室、不義の関係等々なんとなく共通点があって、サラサラっと読めてしまう。表題作の「妖婦の宿」は、探偵作家クラブで犯人当てゲームとして披露されたそうで「どや?解らへんやろ??」的ニオイがプンプン。かと言うて、めちゃくちゃ複雑な筋にしているわけではなく、読んでいてホンマに楽しめる。探偵(と言うてエエんかしら?)神津恭介にどんどん惚れていってしまうー❤️
2020/07/23
yai
ずっと読みたかった『妖婦の宿』これはホントに読んでよかった。昭和の探偵小説愛好家クラブで、新年に犯人当てのゲームを催し、実際に高木先生が出題された問題が表題。実はバカな私でも完全に解けてしまったので、私の素敵な読友さんたち(名探偵だらけ!)は朝飯前だろうな!それでも一読の価値があるのは事実。もちろん神津恭介も出てくるし読者への挑戦もあり、楽しみ要素抜群。昭和レトロはマジでいいぞ。私にはこういう雰囲気は心底クる、最早やみつきなのだッ!鮎川哲也の傑作短篇『達也が笑う』と甲乙つけがたく良き。ディモールト・ベネ!
2020/01/26
ホームズ
神津恭介シリーズ。今回の話はなんとなく海外の作品で読んだことのあるような~ってのが多かったかな。トリックは微妙な感じのもあったけど全体としては楽しめたかな(笑)
2010/07/23
カーゾン
M:表題が素晴らしい出来。トリックが分かっても楽しい。角川文庫さんは横溝作品のように幾つか復刊してくれればよいのに。
1982/12/01
コマンドー者
高木氏の神津ものの初期の短編を4編収録した短編集。いずれも本格志向のコンパクトにまとまった秀作ぞろいである。
2019/12/24
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