火車と死者 (角川文庫 緑 338-63)
火車と死者 (角川文庫 緑 338-63) / 感想・レビュー
山田太郎
すごいトリックとか年間ベスト級とかいうほどのもんではないけど、たのしく読めるのは、たいしたもんだと思います。しかし、なんか評価がイマイチ低い作家のような気がする。
2015/09/25
ヨーコ・オクダ
神津恭介シリーズ。民話集や事典にも載っていない、熊本に伝わる「火車」伝説が現代によみがえるかも…!?カラスと猫と狐が人間の死体を操る…そのまんま再現とはいかないけれども、カラスや猫が血を流し、失踪する人間、バラバラ死体…と順に事件の様相が現れてきて。しかし、調べれば調べるほど、どことなくチグハグで…。今回の神津は、メインは警察側と共に行動。常識的な理論でカバーできない部分を、新聞記者のサポートで賄うってな感じ。松下兄弟が登場しないのはやっぱり寂しい。
2024/04/01
kagetrasama-aoi(葵・橘)
高木彬光作品、登録第十六作目。名探偵神津恭介シリーズ、長編の第九作目。熊本に伝わる”火車伝説”、謎めいた設定で導入部は凄く惹きつけられましたが、なんだか解決が神津さんにしては覇気がないかなぁ……という印象でした。解説によれば、名探偵神津恭介は「成吉思汗の秘密」で引退、恙無い結婚生活をおくっているそうです。この事件は「成吉思汗」以前ということ。まあ、出版社の依頼で仕方なく書いたのかな……?ワトソン役の松下さんが登場しなかったのもちょっと寂しいです。
2019/08/17
有沢翔治@文芸同人誌配布中
友人の結婚式のスピーチを考えていた神津恭介はロビーで見知らぬ女に声を掛けられる。火車伝説に見たてて狐・猫・烏にちなんだ事件が起こると言うのである。何となく気にかかりながらもその日は過ぎた。 しかし鴉を飼う男が失踪し、その庭で女性の腕が発見されたのである……。http://blog.livedoor.jp/shoji_arisawa/archives/51510451.html
2020/01/31
ホームズ
「火車」の伝説にかかわる事件。謎の女登場から庭から腕が出てきたり、腕が送られてきたりと前半の展開は面白かったと思います(笑)少し後半は失速してしまった感じがありましたが、久々の神津恭介は楽しめました(笑)松下君とかレギュラー陣が登場しないのは少し寂しかったかな~。
2010/03/10
感想・レビューをもっと見る