猟奇の都 (角川文庫 緑 338-77)
猟奇の都 (角川文庫 緑 338-77) / 感想・レビュー
ヨーコ・オクダ
短編6本収録。ページ数が多いわけでもないのに、読むのに時間がかかってしもた。うちが世界史苦手、興味薄のせいかも。それぞれ、史実や大昔の文学をベースに高木センセがミステリ風味、怪奇風味、冒険風味を盛った感じ。正直なところ「お気に入り」はないんやけど、「マタ・ハリ嬢の復活」は比較的前のめり気味で読んだかな?第一次世界大戦中の有名な女性スパイ、マタ・ハリ。生き別れた娘もまた、第二次世界大戦中にスパイ活動をすることに…。2人の女性のドラマティックな最期が印象深い。が!高木センセにしか描けない感は少ないかも(苦笑)
2022/11/29
madhatter
再読。歴史推理と冒険ものを収めた作品集だが…正直あまり面白くない。プロットやトリックに光るものはないし、古い作品であることもあって、歴史に対する解釈が表面的と言うか、通り一遍と言うか、魅力が感じられない。例えばチェザーレ(本書ではシーザーと表記)・ボルジアの扱いにしても、「親の七光り」だけで全て説明するのはいかがなものか。それを言うならガンディア公だってそうだし、彼はそれを浪費しただけとも取れないか…?
2011/12/04
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