通りすぎた奴 (角川文庫 緑 357-26)
通りすぎた奴 (角川文庫 緑 357-26) / 感想・レビュー
ehirano1
標題作について。設定がSFならではの近未来。近未来であっても、群集心理は昔(むしろ古代といっても差支えはないと思います)と何一つ変わらないことをどストレートでぶつけられます。
2024/04/12
kenpapa
再読。SF短編集。。エレベーターを階段で昇る男の話の表題作が秀逸。結末が予想通りに残酷で奥深い。
2020/05/13
嫁宮 悠
立体構造都市二万五千百三十階を階段で登頂した男の末路を綴った表題作は、風説や群集心理がもたらす害悪を描いている点で普遍性をもった名短篇。タイトルも秀逸で、人々から祭り上げられ、もう古いと嘲弄され、そして忘れ去られたあの人たちを思い出さずにはいられない。表題作は再読で、初読は筒井康隆編の短篇集。内容は明瞭に覚えているのに題と作者を忘れてしまったことで、評価だけが独歩、自分の中で「神格化」されていました。なんとも、人の作りだした価値というのはいいかげんなもので。日常のすぐ隣に存在する異世界を描いたSF短篇九篇
2016/04/24
無印
眉村卓の中でもかなり好きな作品。エレベーターで万単位の階を行き来する近未来都市という設定、高貴な或いは矮小な人間心理の描写…二十年来読んでて色褪せないです。
2014/03/27
洪七公
既読本
1982/10/11
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