何がおかしい (角川文庫 さ 5-19)
何がおかしい (角川文庫 さ 5-19) / 感想・レビュー
komorebi20
今年で100歳を迎えた著者佐藤愛子氏が64歳の時に書いたエッセイ。36年前(1987年)は、昭和の終わりである。バブル時代の当時の日本情勢がよく分かった。とにかく佐藤愛子氏は、世の中の事に憂いて怒っていた。正義感の強い真っ直ぐな人なのだろう。最後に電通の事が書かれていたが、東京オリンピックの問題があっただけに頷ける。
2023/11/28
Moeko Matsuda
いやー。好き。好きとしか言いようがないのだが、この人のエッセイは本当に好き。すでに30年以上前に出された本を改題したものとのことだが、佐藤愛子の怒りには常に新しさがある。個人的には最後に収録されている「蟷螂の斧」に一番深く頷いた。まぁ、別にD社に恨みがあるわけではないが、ものすごく共感できる。そしてその挙句に今の状況があるのだと思うと、なんとも虚しい気持ちに襲われる。
2021/05/15
聡太郎
道理の通らぬ世の中への怒りを中心に、率直な感情の発露が実にエネルギッシュに感じられるエッセイ。哀愁もユーモアもあって素敵。
2011/12/22
sohya_irej
激しく怒ったり、感性に頼った選び方をしているのに、その感情で自分や周囲を丁寧に分析しているところがおかしい、いや面白い。
2010/07/16
感想・レビューをもっと見る