ヴァージン (角川文庫 さ 5-23)
ヴァージン (角川文庫 さ 5-23) / 感想・レビュー
亞瑠
女性作家が書いた女主人公を読むとやっぱり、鮮やかな印象ですね。しかもこれは、最後の「わらじ虫の家」を除いて、どの話もユーモラスにに描かれていてとてもおもしろかったです。「姑の心得」と「安吾の困惑」は笑うほどでした。例の「わらじ虫の家」はどちらかと言えば以外と怖い話なんですが、セクシュアリティというテーマからは離れないし、いつまでも同じようなことを期待されていると困るわよとでも言うような話でした。私の大好きなユーミンや、新しく知った井上陽水など、実在する人物が話に入っているというところが気に入りました。
2024/03/31
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