悪人志願 上 どさくさまぎれ編 (角川文庫 緑 360-5)
悪人志願 上 どさくさまぎれ編 (角川文庫 緑 360-5) / 感想・レビュー
まつうら
西武王国を築いた堤康次郎をモデルにした作品と知り手に取った。ところが、堤康次郎と思しき番匠銀之助は、女たらしで詐欺まがいの手を繰り返すヤツで、こんな人物が経済界の重鎮だったとは!と思うほど酷い。おそらくは、実際のエピソードに梶山節を利かせて、おもしろおかしく誇張した物語なのだろう。でも一方では、著者は堤康次郎のことが大嫌いなことを匂わせる。ただひとつだけ、早くから箱根と軽井沢に土地を買い求め、将来のリゾート開発ビジネスを見越していたことだけは、さすがに先見の明を感じさせた。(下巻に続く)
2022/11/16
ミアロ
いくらなんでも人間が悪すぎる。色魔以上の悪だ
2009/02/12
定年後億り人rintarou
西武鉄道の創業者をモデルにした、ピカレスク小説の傑作。
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