殺意の盲点 (角川文庫 緑 365-11)
殺意の盲点 (角川文庫 緑 365-11) / 感想・レビュー
ジャム
子供を轢き殺された夫婦が真犯人を執念で追い詰める表題作「殺意の盲点」他、ミステリから社会問題、男女の愛に至るまでバラエティ豊かな全11作の短編を収めた作品集。ミステリ的にお気に入りはタクシーの商品配達に目をつけた男が復讐のため盗みを企てる「ゴマメの復讐」のどんでん返し。ミステリではないですが、雪山の男たちの友情の美談の裏側に潜む物語を描いた「堕ちた山脈」、アイドル歌手に贈り物をする純情な工員の結末がやるせない「シジフォスの刺した人形」などが良かった。高度経済成長期の物語集として全体的に興味深かったです。
2015/10/20
雲國斎
短編集だね。
1980/08/29
こぎん
1978/9/26読了
2013/06/11
ipusiron
1997/8/9読了
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