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ドグラ・マグラ(下) (角川文庫 緑 366-4)

ドグラ・マグラ(下) (角川文庫 緑 366-4)

ドグラ・マグラ(下) (角川文庫 緑 366-4)

作家
夢野久作
出版社
KADOKAWA
発売日
1976-10-13
ISBN
9784041366042
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ドグラ・マグラ(下) (角川文庫 緑 366-4) / 感想・レビュー

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mitei

ついに読み終わったけど不思議な読後感だった。なんとなく分かったような分からないような真相が他にありそうなないような。また挑んでみたいがこれ以上の感想もないような気がした。こういう感覚を本で味わうのも面白いな。夢幻の世界を彷徨っているのは中々辛いなと思った。

2017/04/13

そる

おもしろいんだが、回りくどい。真実が分かった、と思うとまた謎に変わる、二転三転するミステリーや探偵小説とも言える。読みにくく頭に入ってこない箇所もあるのに地の文は分かりやすくストーリーは追える。構成の仕方が目新しく斬新。「私」=呉一郎、じゃなきゃいいと願ってたけど真相不明でもしやループする?!先生たち私利私欲が過ぎる。呉家気の毒。呉で精神科?と思ったらやっぱモデルは呉秀三。「「男ってものは、偉ければ偉いほど嘘を吐く」って母はよくそう言っておりましたが、大方、父のことを恨んでそう言ったのでしょう(赤面)。」

2021/09/26

旅するランナー

たたりじゃ~、姪の浜のたたりじゃ~。日本の怪奇·推理·空想小説を総括したような。谷崎潤一郎·江戸川乱歩·横溝正史小説を解説するような。それでいて、結局はぐらかせされ、放り出され、突き放されるよな。間違いなく一大奇書。胎児は人類進化の夢を見て、心理も遺伝するわけです。この本を読むものは一度は精神に異常きたすと伝えられるらしいけど、人類みな精神異常で、自分も少なからず異常だということに気づかされるということなのかもしれません。

2022/07/04

kaizen@名古屋de朝活読書会

とても不思議なものがたりだった。著者によると「5回読んだら5回共に読後の気持ちが変わることを請け負います」。1回目、よくわからず意味つかめず。2回目、男性の患者の視点。3回目、若林医師の視点。4回目正木医師の視点。5回目、事情がわかって全体を眺める。なるほど、よくできたものがたり。医療、精神科、思い込み、錯誤、暗示、虚偽、妄想などなど、軸がどこにあるのかはまだ掴めていない。発見角川2013。

2013/10/21

麦ちゃんの下僕

オーディオブック+文庫本。『東西ミステリーベスト100』1985年版&2012年版共にトップ10入りを果たしているだけあって、やはりスゴい作品ですね!下巻に入って俄然ミステリー度が高まりますが…いま展開されている話は“真実”なのかそれとも“虚構”なのか、終始眩惑されっぱなしで…大きな“謎”の答えは単純明快なはずなのに、どんどん訳がわからなくなってしまいます(苦笑) 精神病患者であり記憶喪失状態である語り手の「私」同様、常に不安や恐怖に苛まれ続ける中での特殊な“読書体験”…興味と覚悟のある方のみどうぞ(笑)

2021/09/30

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