人間腸詰: 夢野久作怪奇幻想傑作選 (角川ホラー文庫 54-2)
人間腸詰: 夢野久作怪奇幻想傑作選 (角川ホラー文庫 54-2) / 感想・レビュー
青蓮
読友さんの感想より。久し振りの夢野久作ワールドに圧倒されました。短編10編収録。「人間腸詰」「焦点を合わせる」「空を飛ぶパラソル」「眼を開く」「童貞」「一足お先に」「狂人は笑う」「キチガイ地獄」「冗談に殺す」「押絵の奇蹟」タイトルを見ただけでも強く興味を惹かれる作品ばかり。描かれる残酷でグロテスクな人間の狂気、怨念、異常心理の数々は妖しい見世物小屋のよう。ただ、これだけ強烈な作品ばかりを読んでいると若干胸焼けも。上質なお酒をチビチビ舐めるようにして楽しむのが良いのかも。また「ドグラ・マグラ」も再読したい。
2016/12/14
mii22.
別の短編集で既読のものが多かったので未読作だけ読了。久しぶりに読んだ夢野久作は新鮮で面白かった!グロテスクで、狂っていて、ユーモアがあって独特の世界だなぁ。しかも意外に軽快で惑わされる感覚も愉しかった。そろそろ長らく積んでる『ドグラ・マグラ』読もうかな。
2016/10/06
那由多
軽い語り口で怖い内容の表題作より、手紙の告白風の「押絵の奇跡」の方が良かった。10話が収録されており、1つ1つは短いが、1話終わるごとにインターバルが必要だった。読みやすいのに、精神的に疲れた。
2017/05/30
ユウキ
短編10収録。ドグラマグラが強烈でその印象から遠ざかっていたが短編を読んでみるととても良かったのでこの作品も手に取る。 一人称独白体の話が多く、それがクセになります。どの話も読んで感じるのは昭和一桁に書かれたと思えない。時代背景は確かに当時か其より前ですが描かれる物語の中に入り込める。ということは当時も今も読み手のドキドキに違いなどなく夢野久作の術中に落ちます。 じゃぱんがばめんふぉるもさううろんちわんかぷてんせんすかみんかみん この毛唐のまじない文句で主人公は若い頃の恐ろしい体験を今語ることが出来る。
2022/03/23
の
『人間腸詰』と『焦点を合わせる』と『キチガイ地獄』が好き。語り口調のが好きなのかな。それにしても、『人間腸詰』を読み終わった直後に食べたソーセージが本当気持ち悪かった。昼食のメニュー間違えた(^^;
2018/06/06
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