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犬神博士 (角川文庫)

犬神博士 (角川文庫)

犬神博士 (角川文庫)

作家
夢野久作
出版社
KADOKAWA
発売日
2008-12-25
ISBN
9784041366134
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犬神博士 (角川文庫) / 感想・レビュー

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ナマアタタカイカタタタキキ

これは痛快!どうやら未完のようで、そこだけは悔やまれるが、それでも充分に面白い。裏表紙にある紹介文の情報量が多くて、どんな話か見当が付かないまま読み始めたけれど、解説にもある通り、夢Qにもかかわらず推理小説でも怪奇小説でもないとは驚き。そして純文学でもない。けれど冒頭から惹き込まれる博士の独白シーン、“幻術的”とでも形容したくなるこの独自性、ここだけ抜き出しても誰の作品か一目瞭然なあたりは流石である。昭和金融恐慌から始まるような暗い時代に書かれながら、天真爛漫なチイの愛らしさに、笑いなしには読めなかった。

2021/07/13

鱒子

犬神博士と呼ばれる変人が、自己の幼少期を振り返る作品。ええっここで終わるの?という尻切れとんぼな感じです。福岡県の古い町並みが描写されており、地元民として面白いです(それでも古い方言は読みにくかった)。「ドグラマグラ」という言葉が数回出てきているのが、興味深いです。

2019/10/18

優希

面白かったです。未完の作品のようですが、それでも十分物語を堪能できました。夢野久作の持ち味である作風ではないのが気になりましたが、読んでいくうちに世界に没頭してしまいました。

2022/03/04

そら

文豪作品は難解で読みにくいと思ってますが、これはとっても読みやすかったです。そして意外と面白い、魅力的♡っていうか私好み( *´艸`)。この独特のセリフの言い方は最初、ギョッとしましたが、これはこれで味があって小気味いいです。(感嘆詞や笑い声がやたら多くて、そこがカタカナという。。ヒエー、とか、イヒヒヒヒ、とか)明治時代。主人公は7、8歳の美少年。女の子の格好をさせられ、両親(らしき?)と3人で大道芸人として放浪している。からの〰、ドタバタ、ワチャワチャ、活劇風に展開していきます。

2019/09/23

きょちょ

題名は「犬神博士」、作者は「夢野久作」となれば、妖しいorおどろおどろしいor幻想的or眩惑的な作品と思ってしまう。 しかし、内容は全く予想と反した。 6歳前後の少年の活躍の物語。 彼はある意味神がかりで、大人を唸らせる発言・行動をとる。 時代背景は昭和初期で、戦争が懸念される中、筑豊炭田の利権争いという話。 夢野久作の当時の考え方が作品に反映されている。 頭山満をモデルにした人物が、なかなかかっこよい。 ★★★

2018/10/23

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