KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

合言葉はオヨヨ (角川文庫 緑 382-6)

合言葉はオヨヨ (角川文庫 緑 382-6)

合言葉はオヨヨ (角川文庫 緑 382-6)

作家
小林信彦
出版社
KADOKAWA
発売日
1974-11-01
ISBN
9784041382066
amazonで購入する

合言葉はオヨヨ (角川文庫 緑 382-6) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

セウテス

オヨヨシリーズ第6弾。〔再読〕物語は香港から始まる。テレビプロデューサーの細井がホテルの部屋に帰って来ると、バスルームには知らない女性の死体があった。本作もそうだが、このシリーズは作者小林氏の幅広い知識を楽しむ物語だと思う。始まってすぐ私が何回も観た映画のひとつ、「レッドサン」を中国語でどう表記するかなどの雑学があり、又観たくなってしまう位だ。本格ミステリであるのに、エンターテイメントや料理に文学、そして当時の時事評論などが随所に交ぜられている。思わず笑ってしまうが、なんとも読み応えのある大作だと思う。

2019/07/07

kokada_jnet

オヨヨシリーズ大人向け、第3作。この作品と続く『秘密指令オヨヨ』は『週刊朝日』連載で。おそらく、週刊朝日からの依頼で、香港、マカオ、神戸、横浜と観光地を描く作品になっている。ただ、主要登場人物に、変人キャラがいないのが弱いところ。楊警部補が全面に活躍する『秘密指令はオヨヨ』のほうが面白い。

2021/06/23

まぶぜたろう

監禁された部屋が「真っ赤にな」り「鈴木清順のやり方だな」なんてセリフで、中坊の私は狂喜し、文芸坐のオールナイトを夢見たのだった。そして40年後、久々に読み返し、今回は「原保美って幾つだい」に大笑い。俺も成長した。さらに「原保美は、犬塚弘のオジサンに当たる」との蘊蓄。とはいえ、シリーズでは最もミステリ色、伝奇小説味が強い一作で、小林信彦らしき脱線、喜劇的キャラに乏しく、傑作揃いの中でわずかに落ちる。最も日活映画っぽいし、流氷の上での対決など、大時代、無国籍な感じが素晴らしいんだが。(◯◯◯●●●)

2024/10/22

ぺが

友人の薦めで読んでみました、昭和40年代の作品なので現代とは状況が違いますが、ああ、昔はこんなだったと懐かしい思いをする場面(SLが現役で走ってます)も多かったです、個々のキャラも立っていて、会話も洒落ていてなかなか面白かったです、次作、秘密指令も読まなくちゃ。

2017/01/30

横丁の隠居

再々読くらいだ。これに先立つ「大統領の密使」「大統領の晩餐」にくらべて脱線が少ないのがややさみしいのと、プロットに凝りすぎてわかりにくいのが難点だが、多少は残っている脱線部分はとても楽しい。週刊朝日にこのような遊びの多い小説が連載されていたというのも不思議だ。時はこれもまさに1972年、沖縄返還と六文銭の年である。

2021/05/27

感想・レビューをもっと見る