幻魔大戦 5 (角川文庫 緑 383-19)
幻魔大戦 5 (角川文庫 緑 383-19) / 感想・レビュー
ist
丈が立ち上げたGENKENに集まってくる人、組織が大きくなるにつれ、利権目当てで悪い人間も集まる。そして腐敗していく。 丈が神仏のような存在になりつつあり、周囲がそれを認めつつあるという内容。
2017/07/06
泰月
丈もちょっとだけ、力を使っているけど…。確かに力の使い方を間違えるととんでもないことになるな。感情を出さない丈は、本当に1巻と比べると劇的に成長したなぁ。
2018/07/28
エラリー
釈迦やキリストの事績が事実という前提で解釈を加えたり、人類が数千万年前から存在していたと断定していたり、どこまでが宇宙意識フロイから得た知識で、どこからが丈の妄想か区別がつかず、フィクションとしての設定なのか著者の本気の思想なのか分かりづらくて戸惑う。ま、神について語られる部分は胡散臭くて共感できないが、組織や人心が腐敗していく過程は核心をついていて面白い。そこだけで読む価値あり。
2015/04/07
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
**注)SF**主人公、丈が設立した、宇宙を破壊する恐るべき幻魔を研究する研究会も彼のカリスマ性から、瞬く間に規模を拡大した。しかし、超能力を持たない一般人が真に幻魔の危険性を理解できるものは少なく、実際には研究会の組織巨大化に伴う利権を狙う劣悪な大人の会員がほとんどだった・・・ 驚くべき人間的成長を遂げた東丈(あずまじょう)の最大の敵は、危機を理解出来ない一般人の"無理解"であった。という内容の第5巻。壮大かつ絶望的な危機に立ち向かうSF長編にご関心のある方にお勧めします。
2012/02/28
東森久利斗
ウクライナ、コロナ、異常気象、…、幻魔の仕業?、あいつも幻魔? 幻魔の標的、私欲、嫉妬、猜疑心、怨恨、…、かくも弱き人間、己の内面に迫りくる幻魔の魔の手、社会に蔓延る悪行、現魔な世界、現魔との闘い。自己啓発を促すカルトな宗教法人サーガ。宇宙エネルギー、輪廻転生、カルマ、…、教義、説法、説教のリフレイン、幻魔教の洗脳、マインドコントロール。ギネスな冗長さ、長くてクドイ。レトロ感満載、網走番外地な登場人物と会話、アダルト劇画風な生頼範義の装丁とイラスト。大時代がかった昭和文化の象徴。映画のほうが面白い。
2023/01/26
感想・レビューをもっと見る