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黒いリボン (角川文庫 REVIVAL COLLECTION に 1-1)

黒いリボン (角川文庫 REVIVAL COLLECTION に 1-1)

黒いリボン (角川文庫 REVIVAL COLLECTION に 1-1)

作家
仁木悦子
出版社
KADOKAWA
発売日
1997-02-01
ISBN
9784041454114
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黒いリボン (角川文庫 REVIVAL COLLECTION に 1-1) / 感想・レビュー

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k5

仁木兄妹シリーズ。「日本のクリスティ」らしい誘拐ものの名作で、家族模様がとてもきれいに描かれています。ちょっと解決篇は物足りない部分がなくもないですが、現代性もあわせもった良い作品です。

2021/02/04

みみずく

仁木兄妹シリーズ。悦子の古い知り合いの2歳の息子が誘拐される。心配で倒れる夫人と全く他人ごとのような夫。身代金の受け渡しにしぶしぶ向った夫だったがまた新たな事件が発生する…。 頭脳担当の兄雄太郎と行動力の悦子のコンビが相変わらず良い感じ。登場人物が多くて起こる事件も増えてどうなるかと思ったけれど、スッキリと収まった結末だった。手足が少し不自由な女の子のエピソードなど脇の登場人物も印象的だった。ただ、「ズベ公」など当時の言葉遣いや、際どい表現に時折驚かされた。

2015/01/30

kinshirinshi

仁木兄妹シリーズ長編四作目。ある資産家の家で起きた誘拐事件に、雄太郎・悦子兄妹が挑む。溌剌とした主人公二人に対し、犯人がことごとく利己的で嫌なやつなのは、このシリーズの特徴かもしれない。また、素人探偵が他人に猜疑心を抱かれずに(警察にも黙認されて)自由に活動できるあたり、書かれた時代のおおらかさを感じる。 このシリーズの長編は、残念ながらこれで最後。事件に思いを馳せ、「人間というものがひどくはかなく思えてやりきれなかった」と呟きながら、平凡で楽しい日々に戻っていく悦子の姿に、優しい気持になって本を閉じた。

2022/02/12

はんく

実に堅調な本格推理小説でした。女流にありがちな情念描写や心理サスペンスに陥ることなくあくまで知的に明るく読み心地のよい「推理」小説になっています。誘拐事件からの身代金受け渡しそして殺人事件といった一連の流れが割合あっさりと描写されていて(仁木女史以外なら誘拐された母親の心理や家族の軋轢、身代金受け渡しのサスペンスをもっとウエットに描いたところかも知れないが)決して論理的ではないもののあくまでも知的推理小説としてのドライな情報提供に徹していてその特殊性が仁木悦子を特別たらしめていると思う。

2018/04/09

ベッシー

仁木兄妹シリーズ。とある社長宅の幼い息子が黒いリボンを名乗る犯人に誘拐される場面に出くわしてしまう。いつものように兄を巻き込んでその解決と、更に出くわす事件の謎を追う。なかなかに込み入った内容と時代背景ではあったが読みやすい。

2023/12/16

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