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銅の魚 (角川文庫 緑 454-13)

銅の魚 (角川文庫 緑 454-13)

銅の魚 (角川文庫 緑 454-13)

作家
仁木悦子
出版社
KADOKAWA
発売日
1984-05-01
ISBN
9784041454138
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銅の魚 (角川文庫 緑 454-13) / 感想・レビュー

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たか

表題作の『銅の魚』と『誘拐犯はサクラ印』は子供が探偵役のミステリ。仁木悦子の作品には子供が探偵役のものが多く、子供目線の描き方がとても上手い。 『二人の昌江』は結婚後の妹・悦子が探偵役。雄太郎・悦子の兄妹ものだと、探偵役の兄の周りをウロチョロしている悦子だけど、結婚後の悦子の探偵役はサマになっている。 すごいトリックが使われている訳でも、どんでん返しがある訳でもないが、優しい読後感にしてくれる仁木作品の短編集。C評価

2022/08/21

Yu。

一歳の妹が何者かに誘拐されたのだが、ぼくとおじいちゃんの連携が事件を解決へと導く「誘拐犯はサクラ印」。莫大な遺産を手にするのはどちらの昌江か!?‥二児の母となってもその好奇心の虫を抑えられない悦子大活躍「二人の昌江」。金田一なテイストを愉しませつつの、コナンと毛利のおっちゃん風味な謎解きオチにニンマリ「山峡の少女」。因果な巡り合わせがコワたまらない「倉の中の実験」。解決策は小6男子の恋心「銅の魚」。憂いね‥「あかねを歌う」の6編の仁木ワールド。今回のお気に入りは、「二人の昌江」「倉の中の実験」「銅の魚」。

2018/06/06

harukawani

すごいトリックが使われている訳でもなく、驚愕のどんでん返しがある訳でもなく、どんな卑劣な犯罪者が出てきても、優しい物語になってしまう仁木短編。大好きである。前回読んだ『夢魔の爪』には傑作「おたね」が収録されていたが、正直この短編集に突出した作品は無く、ただただ、あぁ仁木短編はいいなぁ、という思いを強めただけだった。それでいい。ベストは、ホラーとも言える「倉の中の実験」。ミステリーとしては「山峡の少女」がベストだろうけど、真相の割に伏線が薄いかな。

2015/12/17

みお

『悦子』が登場する一本も含めて6本の短編集。丁寧で堅実なミステリ。やはり仁木さん大好きだなぁと思いながら読破。何十年経ってもほとんど古臭さを感じない文章はとても読みやすく、卑劣ないやらしい人間が登場しても、作品の空気にとても品がある。そして作者の人柄が滲み出るように繊細さやあたたかさを感じる。

2014/07/13

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2005/02/post_38.html

2017/06/05

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