鳥のように獣のように (角川文庫 緑 456-1)
鳥のように獣のように (角川文庫 緑 456-1) / 感想・レビュー
メタボン
☆☆☆★ なかなか難解なエッセイ集だった。中上が新人であるのに同じ年代の新人作家を評するその深みが良かった。キンジニヤニヤというねずみの唄、紀州の土着性、自殺した作家小林美代子などが気になった。解説の蓮實重彦の文体が中上が憑依したように感じられた。
2019/04/24
コウ
中上健次さん初のエッセイ集です。とても中味の濃い本ですね。真摯な(あるいは紳士?な)中上さんが見られます。自らの履歴を語り、友を語り、何より小説とそれを書くことの意味を問いつつ大いに語るという本です。文字が小さくて少々読み辛いのが難点でしょうか。★★★★☆
2008/06/23
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