11枚のトランプ (角川文庫 緑)
11枚のトランプ (角川文庫 緑) / 感想・レビュー
ゐづかさん
やはり作中作の扱いが秀逸です。ミスディレクションと犯人特定のための伏線がドカンと挿入されています。ひねくれていながらも潔い、まさに奇術のような作品でした。
2013/09/16
Jimmy
ミステリ終活→再読シリーズ、泡坂さんに突入です。大学生の自分が竹本「匣」に出会った前後に友達の勧めでネタバレ後に読んだ「花嫁」に衝撃を受けて泡坂さん全読に旅立ったのが懐かしい。どれもどこか驚きがあって工夫が見えて、なにより遊び心が自分にしっくりときて。当作はまったく筋を覚えていませんでしたが、長編処女作なのにすでに上手いんだよなぁ、作品のほとんどは泡坂さんのもう一つの趣味・奇術の蘊蓄オンパレードで、まるでこの作品が最初で最後の発表作になる、との覚悟で世に問いたい事全てを詰め込んだ、って感じがしてほっこり。
2024/11/24
ベッシー
古本屋で偶然初版本を手に入れたので。言わずもがなのミステリ古典。内容は、あるアマチュア手品集団の団員が、発表会の最中に消失し、自室で殺害されていた、というもの。作中作として同名の短編集がありそのまま載っている。思っていたよりも読みやすい。そして内容も良かった。
2024/04/07
一柳すず子
面白かった〜。地方のマジッククラブの発表会っていうのがいいね。人物紹介も兼ねていろんな手品のトリックを説明しつつ、事件のアリバイトリックも絡め、現場の状況を説明するのに同人の小説を作中作で掲載し、世界国際奇術家会議で解決。奇術の蘊蓄、トリック、小説が盛りだくさんで楽しめました。泡坂さんはおもしろい!図書館で特集やっててくれてありがとう。
2012/07/21
慧
★★★
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