知的悪女のすすめ (角川文庫 緑 494-1)
知的悪女のすすめ (角川文庫 緑 494-1) / 感想・レビュー
佐島楓
小池さんのデビュー作。実に三十四年前の作品で、当時ならそりゃあスキャンダラスに取り上げられたろうなと思うほど女のホンネと新しい女性像が赤裸々に書かれている。「男のお嫁さんがほしい」というのは現代でもあまり変わらない女性の本音ではないかな。
2015/09/28
しんすけ
愉快で痛快な本だ。 三島由紀夫の『不道徳教育講座』を思いだす。 小池真理子は、ここまで三島に忠実だったのか。 三島の場合は常識に潜む不正義の告発だった。 本書は馬鹿な男への挑戦状であり、良い女になりきれない馬鹿な女への告発と見ることができる。 何れにしても、肩の力を抜いて書いた掌編アフォリズムのようなもの。 この本を読み始めて不快感を催すなら、読むのはもうを止めたほうが良い。 すごく突っ張てるようだけど、小池真理子の本音が聴こえてくる。 ●女が男に頼って生きるのがふつうだと言うなら言わせせておけばいい。
2022/07/02
MIKETOM
知的な悪女について書かれたというよりもむしろ男の悪口で埋め尽くされたような本。いわばフェミの走り的な立ち位置。で、少なくとも知的な人間(女)が本気でこんなことを考えているとはちょっと思えない。なんつ~か、流行に流されやすく自分というものをしっかり持っていない大多数の女たちを適当に煽りまくって小金でも稼ぎましょうかね的なものなんだろうと思う。とかくここに登場してくる男たちのゲスいことクズいこと。こんな極端な例を出して男を批判されてもねぇ…。ま、知的じゃない女たちにとってはすごく共感できる本なんだろうなと。
2021/12/30
海老エミ
知的悪女への道を歩むか痴的良女への道を歩むのか。
2021/04/17
こくう
男性に都合の良い社会の中で、女性として表面上は従っているように見せつつ賢く生きていこうと主張している。男性有利な社会で甘えている男に女性を甘く見るなと警鐘を鳴らしている。男目線ばかりで考えていると女性に騙されてしまうし、馬鹿にされてしまうなと思った。
2016/04/29
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