仮面のマドンナ (角川文庫 緑 494-9)
仮面のマドンナ (角川文庫 緑 494-9) / 感想・レビュー
佐島楓
著者が設定した世界の悪辣さに吐き気を覚えながらも読むのをやめられない。この作品にはそんな悪魔的魅力があると思う。
2015/12/31
Yu。
親元を離れ充実した生活を送っていた主人公に母親から縁談話が舞い込むのだが、全く乗る気の無い彼女は断わるでもなく、ひと芝居打つ事を思い付いつく‥ だがその事が自身を破滅!?へと導くスイッチになろうとは。。本作の面白い所は一見自業自得な悲劇には違わないが、角度を変えれば自身に損をさせない変形型セレブストーリーでもあるという皮肉さ(๑¯ω¯๑)
2018/12/15
はる
ゾクゾクするサスペンス恋愛を久しぶりに読んだ…。 ひゃーこわい!
2020/06/24
ぐうぐう
恐怖は外部からではなく内部からやって来る。小池真理子の長編ミステリとしては4作目となる『仮面のマドンナ』は、まるで遠慮のない大胆な、そして怒涛のストーリーで読者を容赦なくミステリの世界へ引き摺り込む。主人公の寿々子が恋人と訪れたディスコで爆発事故に遭遇する。瀕死の状態で救出された寿々子は、顔に火傷を負っていたことで、たまたま同じコートを着てディスコにいた玲奈という女性と間違われる。否定しようにも、事故のショックで失声症となり、脊髄を損傷した結果、四肢麻痺となったため、筆談で伝えることもできない。(つづく)
2021/02/24
coco夏ko10角
彼氏と遊びに行ったディスコで爆発事故にあい全身火傷を負い意識不明の重体に、そして目覚めると…。60ページで「あの、もしかして……」次に主人公が声を発したのは200ページ以上あと。寿々子の心理描写とか屋敷内の湿度高い感じとかうまいなぁ。この家がどうなっていくかとドキドキしながら読んだ。
2023/06/04
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