青山娼館 (角川文庫 こ 3-7)
青山娼館 (角川文庫 こ 3-7) / 感想・レビュー
ミカママ
タイトルに惹かれて、いつか読みたいと思ってた。圧巻は主人公が2歳の娘を亡くすところ。胸をギリギリこすられるような。こういう娼館、きっと日本のどこかに存在するんだろうなって、想像しながら。小池さんらしいおしゃれな作品。タイトルは超えられなかったようだけれど。
2018/02/16
ろくせい@やまもとかねよし
会員制の娼館で働く32才の女性を主人公にした物語。
2018/04/11
Take@磨穿鉄靴
残念ながら何が言いたいのかよく分からなかった。話の流れやエピソードはしっかりとしてると思うけどそれがどう結び付くのか小池氏が何を伝えたいのかが理解出来なかった。ボールペンのエピソードはくだらなすぎてコメディになりそうなレベル。あと本筋とは全然関係ないけど入会金1000万はなんだそりゃって感じ。★★★☆☆
2019/07/18
ぐうぐう
奈月と川端が出会うために娼館という舞台が必要だったとするなら、それはとても大袈裟で歪な装置に思える。ただ、最後の最後まで読み進めると、もうひとつ大きな物語がそこには用意されており、この舞台装置の重要性が充分すぎるほどに理解できるのだ。「恋ではないものを恋だと思いこみ、自分だけがうっとりできるシナリオの中に身を委ねて生きている人間を見ると、その愚かさにうんざりした。シナリオはシナリオにすぎない。現実とは異なる」ゆえに、娘を亡くした奈月は娼館で逆に生を感じる。(つづく)
2023/03/06
シュラフ
幼い娘を失くして生きる希望をなくした女の再生の物語であるが、舞台と役づくりが高級娼館の娼婦ということで物語に爽やか感はない。また人との新たな出会いが再生のきっかけとなるということは分かるのだが、自殺した親友の恋人とのセックスによって生への気力を取り戻すという展開もどうなのかなと思ってしまう。読メのみなさんの感想も戸惑い気味なのがよく分かる。ところで、このような高級娼婦というのは本当に存在するのだろうか。もっとも入会費が1000万円で、年会費が300万円、その他にデート代…自分には縁のない世界だ。
2015/08/06
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