いとしのリリー (角川文庫 く 2-11)
いとしのリリー (角川文庫 く 2-11) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
多重人格の話。 医者の息子が母親から見捨てられていることから、別人格が生まれる。 知人とともに育つ人格。 医者の息子はその後医者になる。 高校生の少女が10以上も上の医者の振る舞いに興味を持ちつきあい始める。 少女が妊娠し、事態の解決に乗り出す。 母性の強さ、大切さを訴えるような作品。 栗本薫の作品にしては、暗さばかりが漂うのではなく、明るい兆しが見えるところがよいかも。
2012/01/13
あかり
最後の博士の言葉はズルをしたようであり、作家本人に語りかける言葉のようであり・・・と思った。ビリーミリガンを読んでみたくなった。
2011/09/08
すぐに駆け付け赤坂見附(ヽº﹃º)
多重人格ものでミステリー。ラストがしんみり。
2015/02/02
ぐっさん
ミステリーというかSFか。全体的な流れとラストがしんみりで良かった。
2015/02/02
HAL
愛したひとは、リリー。彼女は、幼馴染のジョーの身体と歴とした一個の女性の精神を持ち合わせたジョーの別人格だった。ジョーが自身から全ての痛みを切り離し、それを一手に引き受けさせるために生み出されたリリー。物語はこの分裂した人格を統合する所に収束するが、それはすなわち愛するひとを自身の手で殺すことに他ならず、理解され得ない欲望と感情は激しく揺さぶられる。切なく鬱屈とした空気が作品を覆う中で、真の意味での生を問う24人のビリー・ミリガンを髣髴させる多重人格ストーリー。
2011/03/28
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