言語にとって美とはなにか 2 改訂新版 (角川文庫 緑 501-3)
言語にとって美とはなにか 2 改訂新版 (角川文庫 緑 501-3) / 感想・レビュー
amanon
いわゆる思想書の類は、億劫ながら何とか読み終えるという感じなのだけれど、この書に関しては例外的にほぼ一気に読み終えてしまった。とはいえ前巻と同じく、その理解の程はあやふやなことこの上ない。ただ、この書に窺われる著者の「文学を考えていく上で、これだけはどうしても言っておきたい」という熱情はどうにか感受できた気がする。また、この書を読んでいて、基本的に敵対関係にあったはずの柄谷行人がこの書に意外な程のシンパシーを表明しているのが、印象的だった。もしかすると柄谷は吉本を乗り越えられない父としていたのでは?
2011/05/07
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