もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 (角川文庫 し 6-14)
もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 (角川文庫 し 6-14) / 感想・レビュー
立花孝志大嫌いおじさん・寺
久々に再読。旅行記が苦手な私にとって、椎名誠の本ではこれが一番好きだ。好きな文庫本のひとつである。表題作は小説的雑文。その他は70年代末から80年代初頭にかけての出版界にまつわるコラム。話題に上っている雑誌も今や出ていないものが多いが、当時小学生だった私にもあの時代の雰囲気がよくわかる。椎名誠の「昭和軽薄体」時代の文章が大好きだ。目黒孝二の解説では、この本は軽薄体少なめらしいが、それでも勢いとリズムと笑いのある文章が楽しい。軽薄体で書かれた著作は案外少ないのだ。沢野ひとしの絵も今より下手で良い。
2014/05/06
いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】
図書館レンタル**ネタバレ・エッセイ?**「ちくしょうちくしょう」友人とのケンカに大敗した椎名誠はとんでもない復讐を計画・・・それは、本がなければ禁断症状が出てしまう重度の活字中毒、友人めぐろを本のない味噌蔵に閉じ込めてしまうものだった――本書の主人公(犠牲者)の目黒考二による種明かしが解説にありますが、ノリが素晴らしい。奇想天外な話なのだけれど、妙にリアリティと迫力がある。どこまでが本当で、どこからフィクションなのか著者の妙技が楽しめる痛快小説です。
2012/07/09
鷹藤 森
椎名誠氏の作品に夢中だった時期があり、「活字中毒」なる表現に憧れて自分自身を「活字中毒患者」なんぞと名乗っていた時期があったな~。
ソラ
内容(「BOOK」データベースより) 本を読んでいないと、禁断症状が出てしまうほどの活字中毒である本の雑誌発行人、めぐろ・こおじを罠にはめて、味噌蔵に閉じ込めてしまう表題小説は、著者が初めて書いた記念碑的小説。どこまで本当で、どこからフィクションなのか、解説で主人公の目黒氏が種明かしをしてくれました。もうひとつの読みどころは、著者の過激な好奇心がぎっしり詰まった辛口コラム。うんこ的本づくりに文句をつけたり、ゴキブリ雑誌を踏みつぶしたり、インチキベストセラーを攻撃する若き日の椎名誠
2009/05/24
蛇の婿
実はいつ読んだか記憶にない。奥付を見てみると平成12年4月初版発行とある。本屋に並んだ時に手にとったとしたら今から11年も前ということになる。表題の短編はインパクトが強くて覚えているが後半のイロイロはあまり覚えていない…うっすらと、霧の向こうにウスラボンヤリと浮かんでいるだけ。買った当時は楽しく読了したことは覚えているから、そのうち再読しようかと思いますはい。
感想・レビューをもっと見る