ゼンダ城の虜・走れメルス (角川文庫 緑 517-2)
ゼンダ城の虜・走れメルス (角川文庫 緑 517-2) / 感想・レビュー
邪馬台国
野田さん演出の劇は一度だけみたことがあります。その時も、ストーリーを真面目に追うと袋小路に入るようなアクの強い世界観でした。言葉遊びを1つ1つ拾いきれないほど畳み掛けるようにやりとりが進むし、本当に”理性では理解不能”なのですが、お話の全体が持つ雰囲気が不思議と心の奥底にこびりつくのです。とはいえ、文字で読むといかにもな芝居口調がやや鼻に付くので、実際の劇を鑑賞してから読まれることをオススメします。
2017/02/22
訪問者
野田秀樹の芝居はこういう戯曲を読んでいてもなかなか分からないものである。ただそれが舞台に乗るとストンと腹に入る。最も夢の遊民社の舞台は録画で「彗星の使者」、「宇宙蒸発」、「野獣降臨」の3作を見ただけなのだが。
2020/05/14
ドミニク
★★★★★
kemonoda
これも絶版ですが、角川文庫から出ていた野田秀樹(初期)戯曲集。「ゼンダ」も「メルス」も重要な作品ですけど、とりわけ「メルス」が好きです。「メルス」は、野田さんの最初期(76年)の戯曲であり、且つ、もっとも再演回数の多い野田戯曲ですね。幸運にも2004年に野田地図での上演があり、生の舞台でみることができました。戯曲を読むだけではうまく解読しきれなくてわからないところが、きちんと補完されていて、それは戯曲の凄みというか生の肉体の凄みというか、本当に凄い舞台でした。
2013/02/04
丰
Y-20
2004/03/27
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