彼らの夏、ぼくらの声 (角川文庫 や 10-10)
彼らの夏、ぼくらの声 (角川文庫 や 10-10) / 感想・レビュー
読書国の仮住まい
ボリューム 『八八四八メートルのラッシュアワー』『正方形の荒野』『ぼくと十一人のルーキーたち』『いわゆる、ヴェテランについて』『オールド・ボーイズ・オブ・サマー』『ゼン・グレイをさがしに』『早すぎたJリーガーたち』エッセイ7篇に『夏、その一』『夏、その二』『夏、その三』『夏、その四』掌編4編及び後書き収録 世界観 野球、サッカー、ボクシング、登山など各種スポーツに一瞬の夏の煌きを綴り描く作品集。 補足事項 エベレストを無酸素で登頂しようと挑む冒頭作品が印象深い。 母なる神の山は命をも飲み込み、静かに佇む。
2022/11/14
ぼっせぃー
山際淳司が青木勝利について書くときわざわざタイソンを持ち出してくるの残酷極まりないのだけど、それによって一気にセンチな感じに引っ張っていくのとにかく良い。
2015/07/26
やっさん
「八八四八メートルのラッシュアワー」。エベレスト頂上付近では、10人でも”混雑”状況で、10分15分の遅れが命取りとなることが印象的でした。それにしても、よく無酸素で登ろうなんて思うよなぁ。故・根本陸夫氏のエピソード「オールド・ボーイズ・オブ・サマー」、「ぼくと十一人のルーキーたち」「早すぎたJリーガーたち」などが面白かった。彼らが懸念していたプロ意識、ある程度は形成されているんではないでしょうか。Jでの釜本さん奥寺さん見たかったな。久しぶりにスポーツエッセイ(ルポ?)読んだがやっぱりいいですね。
2014/03/08
青海老
やっぱりきれいな文章だな、と思ったし昔もそう思っていたと思う。 ただ、学生時代に読んだときとは僕の立場と経験が少し変わっていて、そういう意味では昔と感想が違うのかもしれない。実体験に照らす作業が加わったわけだ。良いか悪いかはともかくとして。 最近は、(当然)昔と違ってプロであること、結果を出すことを求められる。だから、憧れのプロスポーツ選手、という見方ではなく社会で存在感を出すことを義務付けられた同士、そしてそれをこなした先輩という見方になってきた。つまり、憧れでなく成りうる到達目標へと彼らは変化した。
2016/05/30
Gen Kato
再読。『ぼくと十一人のルーキーたち』に清原と、さらに競馬の田原成貴について触れられている箇所があってうーむとうなる。貴乃花も貴花田時代。未来を知ってから読む過去の「一瞬」というのは、不思議な緊張感がありますね。
2013/12/25
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