エロスに古文はよく似合う (角川文庫 緑 576-6)
エロスに古文はよく似合う (角川文庫 緑 576-6) / 感想・レビュー
takaC
僕の阿刀田高文庫コレクション棚の19番目に並んでいる一冊。なかなか含蓄フルで面白い。
2014/11/25
KAZOO
阿刀田さんの今昔物語は読ませる感じで非常にうまいですね。あまり下品ではなく、そんなにいやらしくもなく、うまく換骨奪胎して別作品になっています。芥川よりもユーモアがあります。現代語訳は福永武彦さんのを読んでいますが別の観点から双璧の感じがします。
2014/09/29
そうたそ
★★☆☆☆ 相変わらず博識ぶりがすさまじい阿刀田先生の古典解説本。といいながら、小難しい内容ではなく、むしろ今昔物語すっとばしてこれだけ読んでもいいのではないかと思うほど丁寧に語られている。「エロス」という文字に引く人いるだろうが、さほどその要素もなく、「今昔物語集」好きだけど原典読むほどまでは……と思う人は軽く手にとってみてもいいかもしれない。
2018/03/26
MIKETOM
芥川の「藪の中」はたいていの人が知ってると思うが、その内容を詳しく知ってる人はそれほど多くないと思う。三人の証言のうち真実はどれか。真相は藪の中である。しかし、阿刀田は本書である推測を書いているのだが、それがある種驚愕の内容なのだ。真相は何かという話ではない。むしろ、芥川は真相などよりもそのことをこそ書きたかったんじゃないかとすら思う。とにかくビックリ! 話はいきなり変わるが、女性の一番大切な部分は日本の各地方で様々な呼び方がある。それを大別するとマ行とバ行に分かれるんだそうな。高貴、愛らしさ、憧れ、→
2018/12/09
けいちか
今昔物語って、こんな話だったの?というびっくりな部分が多かった。そして、なぜか陰陽師で知ったあらすじとかもあって、そういうことね、と納得したり。エロスという割には、全然下品ではないので、自分では古文を読まない方は、是非ご一読を。
2014/05/02
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