ぬり絵の旅 (角川文庫 あ 7-8)
ぬり絵の旅 (角川文庫 あ 7-8) / 感想・レビュー
優希
ぬり絵の旅という主題がありますが、本当のテーマは結婚から離れた恋愛だと思いました。恋愛中は何かと結婚を意識しがちなものですが、そこを敢えて意識しないというのが興味深かったです。人間味が薄いと言われればそこまでかもしれませんが、結婚前提でない恋愛もまた幸せなのかもしれません。
2018/01/09
takaC
気にし出したらずっと「一都二府一道四十三県」という言い方(府と道が逆という意味)が気になっていつもほどには物語に集中できなかった。
2013/12/29
takaC
単行本で読んでみようと探したら文庫書き下ろしだったので、本棚から引っ張り出してきて文庫を再読。年間47都道府県巡り初回達成(1993年)は、この話に触発されたため。(自分史上ではそういうことにしてある)
2012/10/31
MIKETOM
この主人公は阿刀田がしばしば書く一典型タイプ。優柔不断というか曖昧さを好み大抵のことはまいっかで済ませてしまう。女から別れようと言われれば別れ、また逢いたいと言われればまいっかで復活する。もしかしたら阿刀田という人がこういうタイプなのかなと思ったりして。まいっか男とバツイチ女が、今まで行ったことのない都道府県を旅行して白地図を少しずつ塗りつぶしていくという話。旅行記でもありその点も楽しめる。ラストの余韻「朋さん、やっぱり来ていたんだね」は物悲しく切ない。まいっか男はこの後の人生をどう過ごしていくんだろうか
2018/04/09
KAZOO
阿刀田さんの長編です。しかも私の苦手な男女間の物語です。まあ大人向けのおとぎ話のいかんとして読めばいいのでしょう。日本地図をどれだけぬり絵のごとく塗りつぶせるか、読んでいて気になりました。物語にあまり没頭でいない分だけ数えてしまいます。
2014/05/27
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