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幻の舟 (角川文庫 あ 7-13)

幻の舟 (角川文庫 あ 7-13)

幻の舟 (角川文庫 あ 7-13)

作家
阿刀田高
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-10-01
ISBN
9784041576199
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幻の舟 (角川文庫 あ 7-13) / 感想・レビュー

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KAZOO

これは阿刀田さんの長編ミステリーです。しかも安土屏風をめぐるものでそのなぞとか安土城とか芸術的な薀蓄などがあって私には楽しめるものでした。場所もフランス旅行などでのことから、様々な人物がかかわっていてまた亡くなったりしてということで楽しめます。

2015/07/06

Take@磨穿鉄靴

史実を混ぜたファンタジーのようなほんのりホラーのようなお話。最初はあれ?これはエッセイなのかな?と勘違いするようなフラットな始まりで少しずつ話が進む。オカルト的な妖気とかはちょっと理解の範疇を越えるけど全体を通して良い渋味が出ていたと思う。舟のお迎えも奥様が一緒に乗ってるなら抗わず「行きましょうかね(^_^)」と言えそう。たまにはこのようなお話も乙。★★★☆☆

2019/05/20

takaC

「幻の舟」は四人乗り。これ大事。

2015/02/11

S.Mori

狩野永徳が描いた「安土屏風」を軸に物語が進みます。永徳の絵に魅せられた主人公が調査を進めるうちに、悲劇が起こり始め、彼は仲の良かった妻を失ってしまい……。美しい屏風の中から舟が現実の世界に進んでくるという描写が、幻想的で美しく、同時に恐怖を感じました。人を虜にしてしまう美術品に潜む恐ろしさを巧みに形象化しています。作者は短編の名手として知られた人ですが、こういう作品を読むと長編も巧いと感じます。曖昧なままの結末がかえって効果的で、じわじわと恐怖を感じました。

2020/07/26

Yoko Oishi

これは面白い。狩野永徳の描いた屏風絵を巡る物語。見た人がみんな謎の死を遂げていく。史実と織り交ぜられていて、どこまでが真実なのかわからなくなる。永徳の絵に魅せられた夫妻、旅先で会った日本贔屓のフランス人、国内で出会った不思議な男とが幻の舟に翻弄されていく様子が面白い。あとがきで遠藤周作もこの絵を探していて亡くなったという話もゾクッとした。

2015/01/08

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