魔法の水 (角川ホラー文庫 402-1 現代ホラー傑作選 第2集)
魔法の水 (角川ホラー文庫 402-1 現代ホラー傑作選 第2集) / 感想・レビュー
KAZOO
村上龍さんによるホラーアンソロジーです。村上春樹、山田詠美、連城三紀彦、椎名誠、吉本ばなな、森瑤子など錚々たる作家が並んでいます。私の好きな連城さんの作品(未読)がありましたが、エロティックすぎて読んだのを忘れていたのかもしれません。山田さんの「桔梗」が叙情的な感じでした。また椎名さんの「箱の中」は本当にこわい感じです。
2023/11/02
mocha
とても豪華な顔触れのアンソロジー。正統派怪談の村上春樹『鏡』/耽美的な山田詠美『桔梗』/エロティックで土俗的な連城三紀彦『ひと夏の肌』/え、そっち!?という怖さの椎名誠『箱の中』/ほか原田宗典、吉本ばなな、景山民夫、森瑤子、そしてエログロ極まれりの村上龍『ペンライト』トリが強刺激で全部持ってかれた感。
2021/08/13
Take@磨穿鉄靴
ホラーをテーマにしたなかなか贅沢な顔ぶれの傑作選。内容はそれなりかな。あまり響くお話はなかったかな。海豚が一番印象的だったかな。ただ落ちがふんわりしててもったいない感じ。うん。改めて作者とタイトル全部見返したけど響いてないや(^_^)海豚はスゴく良くなりそうだったのになんだか残念。★★☆☆☆
2018/08/24
oser(読書家ではありませんドクシャーです)
なぜか実家に置いてあった本。 買ったんかなー買った覚えないんやけどなー?でも村上龍だし、やっぱワイが買ったんかなあ?まぁいいや …夏という事でホラー物を。 なかなか豪華な作家陣。ホラーではあるものの人間の本能や理性を揺さぶるような気持ち悪さが詰まっており、良くも悪くも癖のある作品群。流石は村上龍-編という感じデス。 個人的には「桔梗」「ひと夏の肌」「飢えたナイフ」は読み応えもあり面白かった。 …魔法の水というタイトルについては…ワイもよくわかりませんでした…汗? …読んだ事あるような無いような……
2023/07/27
Mayumi Hoshino
村上龍セレクトのホラー・アンソロジー。特に霊感もなければ、闇の犯罪組織みたいなものに怖い目に遭わされたことのない私にとって、何よりも自分を不穏な気分にさせるものは、自分自身の心なのでは?と思うことがある。たとえば、猜疑心や、いつまでも消えない後悔や、拭えない罪悪感といったものだ。そんな訳で特に印象深かったのが、村上春樹「鏡」森瑶子「海豚」。そんな視線とは全く異なるけど、山田詠美「桔梗」は悲しくもどこか官能的で美しかった。
2016/01/03
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