きなきな族からの脱出 (角川文庫 緑 592-1)
きなきな族からの脱出 (角川文庫 緑 592-1) / 感想・レビュー
hirokazu
単行本は1981年、文庫は1984年発行。25年くらい前に図書館で借りて読んだ。古本屋の105円コーナーで見つけて購入。22のお話の「終章」のみを集めたという体裁の本。才人、和田誠の真髄を見る思い。
2012/11/14
かろちん
短編集。全部で十二章になっているのだけれども全て最終章で構成されている。第一章、第二章・・・を経た最終章だけをあえて描いているということ。和田誠の作品を初めて読んだけれどもこの人、とっても器用。それにユーモアがある。と言ってみたものの、その二言で終わらせたくない魅力があるのも特長。架空の小説の最終章だけ描くという発想力、想像力の豊かさ。最終章だけを読ませることによって登場人物や物語の流れなどを想像させる、読者の想像力に働きかける小説。こういう小説はあまり読んでこなかった気がします。面白かった。
2011/06/05
丰
19840925, Y-20
2004/09/28
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