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赤い雲伝説殺人事件 (角川文庫)

赤い雲伝説殺人事件 (角川文庫)

赤い雲伝説殺人事件 (角川文庫)

作家
内田康夫
出版社
KADOKAWA
発売日
1986-07-15
ISBN
9784041607053
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赤い雲伝説殺人事件 (角川文庫) / 感想・レビュー

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chantal(シャンタール)

【光彦さんと行く47都道府県】今回の出張のお供は10県めの山口県。風光明媚な瀬戸内の町を舞台に原発の建設を巡る殺人事件。政治家も絡み、なかなかに社会派のお話だった。前回の高知県に続き、今回の山口県の「寿島」も平家の隠れ里と言う設定だった。それはまあ、エッセンスと言うか、あくまでも原発を巡るお話がメイン。前回の恋の行方が気になって引き続き第三作めを読んだが微塵も出て来なかった。そして今回のメイン女性がやけに光彦さんに露骨にすり寄って来るのでかなり不快。と言うかジェラシー。あまり相手にされてなかったけどね😁

2020/08/14

あつひめ

今の時代を先読みしたような作品だった。いや、それとも長い年月日本人は同じ問題を抱えて生きてきたのかもしれないのか。原発と言うものが環境だけでなく人間関係にも、経済にもどんな問題を引き起こすか。現実には殺人などということは起こらないだろうが、それ以外の諸問題は小説も現実も同じかもしれない。光彦と母のやり取りが軽快でテレビドラマ同様、殺人と言う生臭ものを和らげる効果があるような気がした。飛鳥山の桜もきれいなんだよなぁ~と昔を思い出した。

2014/04/04

下町ロコモーティブ

*読友さん感想に誘われ図書館に予約した本の順番はなかなか来ず、大ファンになった名探偵浅見光彦シリーズの著書を連続して読了。若手素人画家、小松美保子の絵が銀座画廊でぶらり訪れた老人に売れた。美保子が老人の滞在するホテルに絵画を届けた翌日に老人は何者かに殺害されてしまった。事件は前作に続き平家落人伝説が残る山口県熊毛郡大網町の原発設置問題が絡み、何人もの殺害事件が絡み警察も驚く名探偵浅見光彦の推理で解決する。今回は美貌な小松美保子が紹介され、著者は毎回異なるマドンナを登場させるのかも知れない。

2016/06/07

浅見光彦シリーズ3作目。あっという間に読めるのでどんどん読んでしまいそう。今回は山口県の島「寿島」の原発建設を巡る問題が描かれている。昭和の時代にこの作品のモデルとなったであろう「祝島」の原発反対運動は40年近くたった今も続いている。 さて…前作で光彦さんの恋人となった佐和さん、全く触れられていない!この作品あたりから、シリーズものとして続けていくことになったのか?「女性に奥手」なキャラ付けが濃くなっていた。まぁ、ずっと佐和さんが恋人ならば、ここまでの人気シリーズにはなり得なかっただろう。

2023/04/02

MASA123

原発誘致に絡む重厚な背景で読むのに時間がかかった。政治家、地元有力者、賛成派、反対派、次々に現れる人物を、頭の中で整理して、浅見光彦といっしよに殺人事件の真相をつきとめていく。テレビドラマであれば、短くまとめられて、わかりやすいストーリーですが、小説のほうは、なかなか大変でした。ロープウエイを使わず、麓から歩いて登る登山のように、愉しみました。

2023/08/21

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