されど君は微笑む 約束の街6 (角川文庫 き 6-24 約束の街 6)
されど君は微笑む 約束の街6 (角川文庫 き 6-24 約束の街 6) / 感想・レビュー
TakeROC
随分と元気であることが分かるも、痩せてしまっている義父からのいただき本。必要性に大きな疑問はあるが、こうなってしまった以上、北方先生に任せるしかないわけですが、内輪の整理が精一杯で誰と戦っているのかが分かりづらい。結果として、誰にも得のない不毛な争いと言い切って良いように感じている。とにかく、頭が良くて、強すぎて、運まで味方するから負けようがないし、卑屈な人間はどこまでも卑屈だし、今回は救いも無いから辛い。誰からも守られる女は、その資格はあると思うけど、それが背骨だとノレない。次作に期待するしかない。
2018/10/02
風鈴
毎作品進行役が変わり一人称で描かれて行くシリーズだが、本作はこのシリーズの始まりを受け持ったソルティこと若月の視点で物語が進んで行く。 そして、そして遂に本作で「ブラディドールシリーズ」と「約束の街」シリーズが融合して行くと言う北方ファンには大興奮の作品になっている。 数年ぶりに描かれる、川中、坂井に一気に引き込まれて読んでしまった。 ハードボイルドとしては、すごく静なブラディドールシリーズ、動な街シリーズ、登場人物の関係性を楽しみながら再読完了!
2018/05/20
琵音
ブラディドールシリーズと結合。川中は変わりませんが、坂井は「若いの」扱いからは脱出した感じ。いつの間に、だれが坂井をここまで鍛えたのか?そして、このシリーズの影の主人公はやっぱり姫島の爺さんですね。ブラディドールシリーズから読んできて、この本でやっと普通の根性なしの男が出てきた気がします。子供の頃から父親の秋山は勿論、川中・藤木・坂井他に囲まれて育った安見に男を見る目がないのは仕方ないかも。情けない男を知らないで育ったんだから。
2012/12/28
怠
ソルティの様子がおかしい。子供ができて守りに入ってしまいそうな自分に馴染めないでいる。嫌な予感。そして川村良一が威風堂々と登場。小僧だった坂井はずいぶんと渋くなっている。秋山の娘もかなりハードボイルドになった。物語は死ななくても良いはずの、ソルティの友人が死んだりして、いよいよ嫌な雲行き。諸悪の根源にも直接川村が肉薄。「おいおい、シリーズはこれでお終いか?」と疑ってしまう。個性の強いヒーローを一同に登場させて山場の設定には事欠かない。そして圧巻の最後。まだシリーズ全部を完読していないけど、この作品は出色だ
2011/10/31
まろ
ほかのシリーズとのドッキングってえのは、なんとも言えず良いねぇ。やっぱ、約束シリーズは2軍だったのかww。それにしても、なんの関係もない友達を死なせて、葛藤がなさすぎだ。馬鹿なの?あの二人。
2012/06/23
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