他人の目覚め (角川文庫 緑 617-2)
他人の目覚め (角川文庫 緑 617-2) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
身体感覚がくすぐられるような、グロテスクになりかねないところをスラップスティックで笑い飛ばす、岬さん独特の世界。「あなたの温もりを」のアイディアには驚いた。こんな発想は考えて出てくるものではないでしょう。「蛇腹」は落語にもありそうな世界。オチもそのまま高座にかけられそうだ。災難な話ばかりだけど、笑いというのはたしかに「緊張のあとの緩和」なのかもしれない。
2017/01/07
ナガサワ
岬兄悟の短編集。表題作が初っ端に収録されているけど、それが一番面白かった。目覚めたら見たこともない……ってのはSF的にありがちなテーマだけれど、オチが良い。んでも……一番面白かったのは解説。普段は後書きやら解説やらはあまり読まないのだけれど、これは読まないと……だって大原まり子なんだもの。そう、彼の奥さん(書いている解説から刷ると、結婚前のようだが)なのだから。表現は『友達』になっているけど、ちょっと惚気ているようにも見える。
2012/10/03
洪七公
既読本
1986/05/02
二分五厘
1987.8.14
丰
Y-20
2005/11/30
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