汗血公路 (角川文庫 た 14-4 アルスラーン戦記 4)
汗血公路 (角川文庫 た 14-4 アルスラーン戦記 4) / 感想・レビュー
ふみあき
ファンタジーとしての世界観によく分からない部分がある。この世界では蛇王ザッハークは、お伽話ではなく実在するようだが、それ以外のパルスの神々(例えばミスラ神)はどうなのか。精霊や魔法使いなどは現実の存在として、はっきり描かれる一方、イアルダボート神は信者の妄想にすぎない(ように読める)。最後まで読めば判然とするのか。またルシタニア人は徹底して劣悪人種に描かれているが、一神教に比して多神教の方が上等だというのは、ミャンマーのロヒンギャ虐殺を引くまでもなく妄想であって、無神論者の私にすれば宗教は洩れなく戯れ言。
2024/07/10
扉のこちら側
初読。2015年499冊め。いよいよ大軍になった新生パルス軍の進撃。国王と王妃もなにやら秘密があるようで、誰がどんな鍵を持つのか楽しみだ。
2015/04/25
karatte
再読。思い起こせば中学時代に初めて買ったのがこの4巻目だった。本屋にこれしか置いてなくて。再読に当たり、何故か手許に2、4、5、8しかなかったため、いきなり2を読み3をすっ飛ばしてこれへ。2巻に比べると汗臭い武将連中は固よりイリーナ内親王やエステル等、登場人物が倍増していて群像劇感が強くなっているが、絶大なインパクトを与えてくれるのはやはり父王アンドラゴラス。ちゃっかり脱獄してギスカールとクロノスチェンジだもの。タハミーネとの再会も不穏な感じだし、更なる嵐の予感ですわ……。
2018/01/07
Tetchy
民族の数だけ価値観があることを知らされる巻。ルシタニア人のエステルが印象に残るし、ファランギースの言葉も心に残る。そしてとうとう親父アンドラゴラスが・・・。
2009/04/02
みか
やはり悪役はしぶとい。ともあれ、ボダンは早々に討伐していただきたい。存在するだけで不快です。メルレインは今までの印象を大分違えます。なんだか可愛いヤツ。信じる神、信念が異なることによってこんなにも溝が出来てしまうのは残念なことです。それが顕著なのがエステルですかね。人と人のつきあいの間ではお互いを認め合えるのに、信心が絡むと何故こうもこんがらがってしまうのでしょうか。そしてなんてパワフルな大逆転。全ては愛故に?!
2015/01/24
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