夏からの長い旅 (角川文庫 お 13-1)
夏からの長い旅 (角川文庫 お 13-1) / 感想・レビュー
えみ
剛毅木訥だと見せかけて其の実、熱く激しい裏の貌がある。誰にも言えない傷がある。悔いる過去、その重厚感がハードボイルドの質を決めると言っても決して大袈裟じゃないと思っている。その点、さすが大沢在昌。ハードボイルド小説の帝王。いい。この安定感。欲しい展開いただきました。一度封印してしまった過去の記憶を、今度は大切な女性のために解き放つ。命が惜しくなった瞬間と、その命を懸けても守りたいと思う女性の存在。彼女のために隠していた熱が徐々に甦る過程を、正体の分からぬ悪意に追い詰められながら共に楽しめる一冊。いい。
2021/01/02
流花
自分がアラサーの時、こんなに落ち着いた会話は出来てなかったな… 主人公の彼女の話す言葉に羨望を感じた。大沢作品には珍しい男女の話。お洒落で若い頃夢中になって読んだ片岡義男の作品を思いだした、なかなか理想と現実は一致しないものです。犯人が2人を狙う理由がそんな理不尽なと言う感じですが、楽しめました。
2013/08/31
テニやす
ハードボイルド作品の代表か?一日中 くさい言動。でもよく読むと自分より年下。(^O^) 年をとったね。 重い内容にしてはポイントが??? 大沢ストーリーに綺麗な女性は必須。東京にはモデルのような女性がたくさんいるのね。
2014/02/27
鮎川まどか@AnxAn
過去にケリをつけるために戦う男を描いた作品。 ナムに参加した経験、IDである今などの魅力的な設定が今一つ生かしきれてない事と、会話文と説明文の混ぜかたがやや極端で読みにくい事が惜しい所か。 カメラの使い方には生きざまを見たが、あと一歩及ばない佳作といった所か。…藤原伊織調(笑)ハードボイルド。
2011/09/11
オオイ
古い本 初期の作品こんなものでしたか。
2017/08/08
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