外国風景 (角川文庫 き 9-20)
外国風景 (角川文庫 き 9-20) / 感想・レビュー
マリリン
★ネガティブな内容なので不快だと感じたらスルーして欲しい。一番好きな旅は帰るという旅...帰っていったのかもしれないとふと思う。遺品の中から違った感性から何かを感じたくて時々本を手にする。本は好みが違うけれど、音楽の事はたくさん語り合い、ジャズやボサノバが好きだったのは過ごした時間が少なかった父親の血でもあるのかな。育てたというより同志、私を一番理解し支えてくれた同志...ピアノ弾いているの? 愛しています...最後に交わした言葉は、遅いから早く帰って...思い出す事が供養だとしたら書かずにはいられない。
2021/05/17
リコリス
写真に惹かれ古書店で購入。夏生さんが海外旅行に行った時の風景と食べたもの感じたことをつらつらと飾りなく書いたエッセイ。1ページ目の1行目に行ったことのあるカンクーンがでてきて驚いた。車の中にバッタが(私はトンボと蝶?蛾?でしたが)入ってきて慌てたとあるのにも笑えた。そして最後あとがきの所に挟んであった心斎橋Athensの栞にも驚いた。それは私が昔好きでよく行った書店だったから。夏生さんの旅と一緒になんだか不思議な旅にでたような気持ちになりました。
2015/09/05
ann
再読。備忘録。随分前に銀色夏生さんブームの頃に買った一冊。あまのじゃくな私は流行本は敬遠する傾向なのに、写真家?でもある彼女の切り取る外国風景の写真に惚れてしまった。1ピース毎の視線がとても綺麗、素敵。今でも車の中に置いて、渋滞時にパラパラ眺めてイライラ防止に役立ってくれてるお気に入り。
2015/08/17
greenish 🌿
(過去読本)20年前に鑑賞した一冊。それぞれの街の何気ない片隅の情景と、銀色さんの感じるままのひと言集 ---カンクーンのコテージ・インドの宮殿ホテル・トレドの街並み・フィレンツェの並木・ベニスの硝子・モルジブの日の出・アラスカの流氷・フェアバンクスの雪・・・。車窓からの霞がかった流れる風景、モネの日の出のような太陽のオレンジが印象的。写真に添えられた銀色さんのひと言は、とても淡々と綴られている。非日常の旅に出ながらも、そこに自分の好きなもの(=日常)を意識する。劇的ではない落ち着き。そんな旅もいい。
2013/08/31
サティ
表紙が絵なのかなって思ったら、写真なのね。たくさん旅行されていて、特に旅行だよって感じじゃなくて、淡々とした気持ちを綴っている。写真が寂しそうに見える。私が旅行が好きなのは家事から逃れられるってことだけ。家に帰れば、またあの家事が待っているのかってうんざり。あーどこか行きたい。
2022/09/04
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