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君はおりこうみんな知らないけど (角川文庫 き 9-30)

君はおりこうみんな知らないけど (角川文庫 き 9-30)

君はおりこうみんな知らないけど (角川文庫 き 9-30)

作家
銀色夏生
出版社
KADOKAWA
発売日
1996-10-01
ISBN
9784041673300
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君はおりこうみんな知らないけど (角川文庫 き 9-30) / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

【再読】断片であり、全てであり、記憶と想いと恋心をほどよく混ぜ合わせたことばたち。どよめきやざわめきからは、少し距離をおいて、ほどよい加減で心の隙間に入ってくる。まるで、心地よい風のように、ぽっかり空いた心の穴を通り過ぎていく。客観的事実、普遍的事象、どちらも受け止め方次第で意味が大きく変わるのは、なぜだろうか。ことばに打ちひしがれることもあれば、うれしさのあまり、涙してしまうこともある。こういうとき、僕にとって銀色夏生の詩は、なくてはならない唯一無二の存在と感じるのだ。

2013/09/02

おくちゃん🍎柳緑花紅

やっぱり銀色夏生さんは好き♡今日読んで良かったなぁと、しみじみ。ドキッとしたのは「でも、それであなたは平気なの」写真もとっても素敵で心に訴えてくる。銀色さんに励まされ、包まれ、安心を頂き、そして叱咤してもらえる。今回はピシッと背筋を伸ばされた。

2014/01/28

ユカ

中学生の頃、一つ上の従姉妹に銀色夏生さんの本を教えてもらって、夢中で読みました。恋と失恋を覚えたてで、彼女の写真詩集がど真ん中で、大好きでした。大人になってずいぶん経ち、本屋さんで見かけて久しぶりに読んでみました。少し薄暗い写真は今も変わらず好きだけど、詩は経験を積んだ者だから感じられるものがありました。実家に帰ったときに、他の本を探して持ち帰ろうと思います。あの頃とは違う感覚で読めそうで、また楽しみができました。人の心は、なぜ変わっていくのだろう。愛は、なぜ増えたり消えたり変わったりするんだろう。

2018/02/12

優希

何かを受け止めようとするような、そんな印象を持ちました。他人から見た「君」、自分の心と向き合うような、そんな言葉がちりばめられています。好かれたり嫌われたり、目立たないけれど惹かれたり、そんな人たちの中に心の奥に何かを持っている人もいます。そんな心の奥の襞を美しく言葉に表現していると思いました。静かに、向き合うようにして読みたい、そんな感じです。誰も知らない「君」の姿に自分の知らない「私」もいるような気がしました。どうしてこんなに真っ直ぐに入ってくるのかと思わされ、また一歩進みたいと感じました。

2014/07/12

masa@レビューお休み中

なぜか知っているような気がする。どこかで見たことがあるような気がする景色。いつかその想いを味わったような気がする言葉。既視感ともとれるし、記憶の断片を掠ることで喚起される感情ともとれる。抉られるような痛さはないけれど、掠った傷はヒリヒリとした感覚を伴う。それが、得も言われぬ心地よさとなるのかもしれない。

2012/03/06

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