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ロシア幽霊軍艦事件 (角川文庫 し 9-8)

ロシア幽霊軍艦事件 (角川文庫 し 9-8)

ロシア幽霊軍艦事件 (角川文庫 し 9-8)

作家
島田荘司
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-10-01
ISBN
9784041682081
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ロシア幽霊軍艦事件 (角川文庫 し 9-8) / 感想・レビュー

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ヒロユキ

島田荘司さんらしい大技なトリック。そのロシア軍艦の謎もあくまでオマケであり、真の姿は歴史ロマンか。歴史検証として想像や仮説のひとつでしかないのかもしれないけど、これが真実かもしれないと空想するのもロマンがあっていいじゃない。

2013/04/11

マッちゃま

ベテランらしい安心安定のシッカリしたミステリを読みたいと思い、久しぶり島田氏の作品を手に取りました。コレは期待に応えるドコロか、大きく上回る上質なミステリでした。大正時代の芦ノ湖に浮かぶロシアの軍艦…そんな在り得ない写真から導き出される、これまた在り得ない様な隠されていた歴史上の物語が浮かび上がる。これは夢か?そんな風に思いながらも頁をめくる手が止まらなくなりました。ラストは、その後に起こる展開を想像し胸が切なくなりました。氏の作品はまだまだ未読も多いんで、こりゃまたポチポチ読んで行かねばなりませんね。

2018/03/14

めだか

一通の手紙から始まった謎。大正時代の日本(芦ノ湖)に存在しえないロシア軍艦の写真が見つかる。幽霊軍艦の謎解きからアナスタシア事件へと繋がって行く辺りから圧倒的なスピード感で悲劇の結末まで・・・。小説だから都合のよい辻褄あわせではあるけれど、一つ一つの事象に説得力があり 一連の流れが納得させられてしまう。ミステリーとして傑作といってよいと思う。幽霊軍艦の謎とロマノフ王朝の秘密との2本立て構成を歴史的観点とファンタジーでミックスしていてとても面白かった。

2011/10/14

Tetchy

今回は今まで冒頭で延々と語られていた事件に纏わるエピソードを作品の後半に持ってきたスタイルで、御手洗シリーズの源流であるドイルのホームズシリーズの構成を想起させた。今回の謎は見え見えであると云ってもいい。つまり主題はこのロシア幽霊軍艦の謎を解き明かすことよりも島田が21世紀本格として提唱している脳の秘密と本格の融合についての実践にある。そして島田のロマンティストぶりも健在。でもこのまま行けば知識ではなく知恵で解き明かす知的ゲームとしての本格が専門的な知識も動員しないと解けなくなるのは寂しい感じがした。

2009/10/17

やっちゃん

今作も良かった。。御手洗くんが優秀すぎて中盤で謎は解けちゃうし空かける飛空艇とはあまりにぶっ飛んでる。(FFかよ)それでも世界史好きにはたまらないロマン溢れる展開だった。

2022/12/15

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