地球暗黒記 1 (角川文庫 緑 690-13)
地球暗黒記 1 (角川文庫 緑 690-13) / 感想・レビュー
拓也 ◆mOrYeBoQbw
長篇小説。ハワイに母親を探しに”ナナ・ヌウ“ツアーに参加した宮下陽子が、ハワイの文化とその闇と謎に巻き込まれていく物語。まず80年代の荒俣先生の文体に慣れが必要ですが、ハワイ、日本、旧約聖書を繋ぐ背景が興味深いですね。個人的に観光地として賑やかなハワイは苦手ですが、悲劇と暗黒の歴史の、真のハワイ史を知り、苦手な先入観が大分薄まりました。テーマが壮大で消化不良感はありますが、締めも悪く無い、現代でも(寧ろ今こそ)通じる問題。荒俣作品の中でも隠れた&忘れられた名作ですね(・ω・)ノシ
2018/11/30
カマー
ハワイにやってきた少女が日本とハワイをつなぐ陰謀に巻き込まれる話なのだが、荒俣先生らしく歴史的背景やハワイ神話の解説を織り込んだハワイ解説本的な内容となっている 明治時代にあったハワイ王族と日本の皇族の縁談の話とか初耳だったが胸が熱くなる もし実際に婚礼が実現していたら同じ太平洋の島国国家同士絆を深めて今と違う日本になっていたかもしれない
2015/06/23
びりけん
☆4つ、完結後に総評。
2017/12/29
小林ミノリ
博物学趣味の延長上に生まれた、南方幻想奇譚、ある少女が巻き込まれるハワイの歴史をめぐる秘話と地球そのものをめぐる暗闘、帝都物語以降の荒俣小説の新たなかたち。
よきし
初荒俣宏。しかし、このお嬢さん言葉で話しを進めるのが読んでいて痛い(苦笑)。ハワイの神や神話が出てくるのはいいけど、話の流れがちょっとやっぱり荒唐無稽な気もする。ともかく、どう展開していくのか。
2013/03/07
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