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ドールズ闇から覗く顔 (角川文庫 た 17-2)

ドールズ闇から覗く顔 (角川文庫 た 17-2)

ドールズ闇から覗く顔 (角川文庫 た 17-2)

作家
高橋克彦
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-02-20
ISBN
9784041704073
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ドールズ闇から覗く顔 (角川文庫 た 17-2) / 感想・レビュー

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mocha

目吉センセーもすっかり仲間として打ち解けてる2巻。4つのミステリーを解決する様子は、某人気探偵よりもギャップの激しい「見た目は子ども、頭脳は渋すぎるオヤジ」。折り紙とか影絵とか、江戸時代の技術の高さがうかがえるのも楽しい。ただ、怜ちゃんが子どもらしくあるがゆえに疎ましがられてるのが、ちょっと不愉快だった。

2020/08/27

文庫フリーク@灯れ松明の火

シリーズ2作目再読。江戸は回向院の門前町で幽霊や生首の人形細工(現代ならSFX製作)身投げや首吊り題材に『変死体人形くらべ』と名付けた等身大の生き人形興行で大当たり。人呼んで回向院の目吉。現代の小学生・怜の身体に甦った天才人形師の名推理。江戸期の折り紙細工が謎解きの鍵「紙の蜻蛉」アニメの原型「お化け蝋燭」目吉の職人技が活きる2作品が好み。目吉センセーのキャラクター造形は今読んでも秀逸だと思う。

2011/09/30

フキノトウ

とっても面白かった。8歳の女の子の中に同居する、江戸の天才人形師・泉目吉がとってもいい味出してました。どうも、前の巻を読み飛ばしたみたいだけど、問題なく読めました。お話の中で、伶が病室を変えてほしいと訴えるも、わがままだとしか捉えられないところが、もどかしかった。ちょっと時代錯誤な表現が序盤にあり、ちょっとモヤモヤしました。

2014/06/10

あおさわ

犯人が誰とかより目吉センセーがいつ出てくれるか心待ちにしてました;かっこいいなあ。「鬼火」の豹変は怖かったです。

2011/06/14

makersat

目吉センセー大活躍のミステリライクな短編集。前作(ドールズ)はホラーだった筈だが、本作はホラー要素皆無である。多少ぞくっとすることはあるが、基本的にはミステリだろう。目吉センセーが江戸の人間だからか、江戸人情もの的な結末ばかり。犯人に対して優しい。勿論、犯人側に同情すべき事情があるからこそだ。実際、犯人達は完全な悪人という位置づけでなく、ふとした弾みで道を踏み外してしまったに過ぎない。見た目は子供、頭脳は大人の、人情味あふれる江戸っ子探偵泉目吉センセーが、そんな犯人の心に触れ、温かい結末へ導いていくのだ。

2015/05/01

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