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転校生 (角川ホラー文庫 13-1)

転校生 (角川ホラー文庫 13-1)

転校生 (角川ホラー文庫 13-1)

作家
森真沙子
出版社
KADOKAWA
発売日
1993-07-01
ISBN
9784041711033
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転校生 (角川ホラー文庫 13-1) / 感想・レビュー

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えみ

背中合わせでそこに存在していれば、決して見ることができない裏表。しかし、重なり合っていた背中がほんの一瞬でも離れたら…今まで知ることのできなかったもう一つの存在を認めることができるかも知れない。確認するまでそれは事実存在しているのか分からないのだから。不気味さに恐怖を誘う、学校と転校生。それらの背後に蠢いていたモノとは一体何か。理化室・美術室・音楽室・図書室・寄宿舎の五つの場所から沸き立つ五つの恐怖。わからないから怖い…わかっても怖い…学園ホラー。転校生が体験した、日常の中に紛れ込んできた不思議を堪能。

2022/09/08

ちばと~る

たおやかで耽美な森真沙子さんの美少女転校生系の学園ホラー短編集。どうしても恩田陸さんの『六番目の小夜子』を思い出しちゃいますが~あんま怖くなくって残念っす~。最初の理科室の謎の伝言ダイヤル(20年前の作品なんでちょい古臭い…)がピリっと怖くてよかったなぁ~鎌倉の屏風絵の一編もまた良し!でも恐怖よりも眠気が深まる作品ですね~

2012/03/15

クロ

転校する先々の学校で、不思議な体験をする女子高校生の短編ホラー集。音楽室の話が良かった。展開がミステリー調で、主人公がある日音楽室で古い讃美歌集を見つけたことから、隠されてきた二十八年前に学校で起こった、海難事故の真相が明らかになる。あの日八人の野球部員たちに何があったのか、まざまざと伝わってくる描写に思わず引き込まれてしまった。全体的にはそれほど怖い話はなかったな。

2019/08/31

καйυγα

父親の仕事都合で転々と全国の学校へ転校し、珍体験や不思議な出来事に出くわす。序盤はホラー系やサスペンス的なものを感じ取れなかった。グダグダ行くのかなぁと思いきや、中盤の音楽室は最後鳥肌が治まらなかった。これはなんで鳥肌もんなのか未だに不可解。そんなこんなで、期待を胸に終盤まで駈けていくが、とても物足らない。気付いたら、あっという間に(別舞台へ)転校していた。恐怖に駆られたようなゾクゾク感がもっと欲しい。ちなみに主人公はマルチ過ぎて、特徴が掴めない。転校する度に誰?って思うぐらい。それがある意味、恐怖だわ。

2014/07/04

haru

ホラーというより、なんか不思議な話。結末は読者にお任せってのは、苦手なタイプ...。文章が綺麗なのか、情景などイメージし易くて楽しめました。珍しく挿絵もあって、想像を壊すことなく、逆に効果的。有本夫妻がどうなったのか気になります。

2014/11/11

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