アメリカ居すわり一人旅 (角川文庫 む 5-2)
アメリカ居すわり一人旅 (角川文庫 む 5-2) / 感想・レビュー
hirune
群ようこさんが20歳くらいの時に行ったアメリカの旅行記。しかし1970年代に、親戚がいるってだけで何の目的も持たず、十分な資金も、英語力もなく単身渡米しちゃうなんて、信じられない行動力・度胸です。アメリカの人々も社会も良いところ悪いところごちゃ混ぜの中、突撃していく若き群さんの勇気はすごい!メンタルの強さや観察眼の鋭さは流石でした。
2019/11/30
糸車
昔、群さんのエッセイにはまり、図書館であさるように読んだ。下着のモデル(それぞれのモデルの胸に合うように縫製されたブラを試着し、アンケートに答えるお仕事。群さんは日本人女性向けのブラ開発用に雇われた)の話が興味深かった。胸が大きいイコール頭が悪いと言われることがあるので、日本の女性は胸を見せびらかすのをよしとしない、と主張した群さんからしたら、今の”寄せて上げてきれいで大きく見せるブラ”なんてとんでもないシロモノなのね~。(笑)あんなにエッセイを読んだのに、群さんの小説には一切興味がなかったのも変な話。
2015/09/11
mr.lupin
ちょっとした、コメディーを見てる感じで面白かったです。思わすクスッと笑える場面も。しっかり、アメリカに居すわっていましたね(笑) ☆☆☆☆☆
2014/11/12
HiroNuma7
時代は、1980年代。二十歳の著者が単身渡米したときの旅行記エッセイ。二年もの間、資金集めに私生活の大半を捧げるほど情熱を傾けていたのに、ろくに英語を喋れないことに直前になって気づくという、ポカをかます著者。到着直後、滞在予定だったおばさんには、「海外で仕事があるから」と滞在拒否をされるのを始めとして(これは本当に酷い)、わずか三ヶ月の出来事ですが序盤から終盤まで、終始飽きることなく色々なことが起きます。こんな状況を楽しめる著者のメンタルの強さ、行動力には、驚きを通り越して尊敬の念を抱きました。
2016/09/28
みなみ
語学力がないのに、単身でニューヨークに3ヶ月飛び込んだエッセイ。観光というよりは、日常生活を悪戦苦闘しつつも楽しんでいるし、群ようこさんらしい口の悪さも健在で何だかホッとする。良い意味で、海外に行ったら素敵なことが起こるという幻想が崩れる。下着メーカーのモデルのアルバイトをするというディープな経験もされていて、メンタルの強さはすごい。
2024/04/01
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