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贅沢貧乏のマリア (角川文庫 む 5-10)

贅沢貧乏のマリア (角川文庫 む 5-10)

贅沢貧乏のマリア (角川文庫 む 5-10)

作家
群ようこ
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-10-01
ISBN
9784041717103
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贅沢貧乏のマリア (角川文庫 む 5-10) / 感想・レビュー

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ゆのん

大好きな群さんの人物エッセイ。何冊かこのタイプのエッセイを出しているが今回は森鴎外の娘・森茉莉。父親に溺愛され贅沢な少女時代を過ごした茉莉の一生を描いている。この本を読んで改めて森鴎外作品も読みたくなったし、茉莉の書いたエッセイも数冊あるので読んでみたく購入した。また、茉莉の兄弟も父親のことを綴った本を出しているので少しづつ読めたらと思う。誰しも贅沢をしたいと思うものだが「精神の贅沢」を捜し、求め続けた茉莉の生涯は学べる所も多く非常に興味深かった。

2017/09/21

さらば火野正平・寺

群ようこの本を一冊丸ごと読むのは初めてだっだ。自分の話を枕にして綴る森茉莉評伝。群さんのエッセイ話には特に感じるものは無いが、森茉莉を論じている部分は唸らされる。茉莉さんの鼻持ちならない部分や鴎外の悪い部分をきちんと批判しており、持ち上げもせずおとしめもせず、好意を持って現実の森茉莉の姿を書いている。ゴミ屋敷の様な部屋に住んでいた現実を知り、先に読んだ神野薫『森茉莉 贅沢貧乏暮らし』に綺麗な私物写真が無い理由が解った。幸福についていろいろ考えさせられる本だった。面白かった。

2012/02/03

緋莢

昭和62年、84歳の森茉莉は安アパートの自室でゴミの山に埋もれて死亡した。明治の文豪・森鴎外の娘として生まれ、結婚、渡仏、離婚など波乱を経て、54歳で作家となり、晩年は貧乏暮らしをした森茉莉。「精神の贅沢」を求め続けた森茉莉に憧れる著者が、家、結婚、お洒落などから書くエッセイ。

2013/07/19

ふーか4

10年以上前に読んで、再読。森鴎外の娘、茉莉の波乱の生涯…を群さんが、自分の生活や思い出交えて共感したり、あ~あと思ったり。両者ともに、男に頼らない生き方が贅沢^^

2014/07/19

rakim

群さんの小説や、書評、猫話、決して嫌いではないのですが・・これに関しては×。森さんはある種超越したというか翔んでいるというかの存在。だから庶民感覚でとやかく言っても、言っている方の心情が卑しく見えたりする。なのに、ちょっぴり上から目線で評伝している感じががっかりでした。基本的にどんな本も途中で投げ出さない限りは、好意的に見るようにしているのですが、これは私には感覚が合わなかった。。

2010/08/22

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