トラブル・バスター (角川文庫 か 16-3)
トラブル・バスター (角川文庫 か 16-3) / 感想・レビュー
ワッピー
久々に宇賀神に再会。テレビ局という特殊な環境で、出生コースを外れた元ディレクター宇賀神邦彦がトラブルを解決する、一見ハードボイルド・スタイルをとるリーマン小説とも読めます。外れ者ながら自分の節を曲げない宇賀神は、アクの強い出演者、頑固な職人さん、理不尽な上司に囲まれて、実は幸せなのかもしれません。初読のころには、彼のこだわり・センスがまぶしかったけれど、いまや自分も当時の宇賀神の年齢を超えました。今なら問題になる表現もありますが、あのころの雰囲気は確かにそんな感じでした。ある意味、時代小説としておススメ!
2016/07/11
夜狼寺 大
第1話が書かれたのが約30年前で、流石に設定や出てくる個人名に古臭さを感じる。80年代の空気感や風俗を知るには良いかもしれないが、興味のない読者には異世界のように見えるかもしれないと言うと、言い過ぎかな?それでも僕は十分面白かった。全編に流れている安易なテレビ番組の制作姿勢への景山さんの怒りは、僕も共感できるところが有ったし、一人称の「俺」が「僕」になっているミスは、涙が出るほど景山さんを愛おしく思った。このまま時代の波に飲み込まれて消えるには惜しい作品だと思います。
2016/06/24
やいとや
景山民夫も生きてれば改宗して(しなくてもよいけど)また面白い小説書いたかもしれないのになあ。
2021/03/11
K T
エンタメ小説
midokame
★★★
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