遠い海から来たCOO (角川文庫)
遠い海から来たCOO (角川文庫) / 感想・レビュー
海猫
少年が海竜と出会い交流を重ね成長する前半は、瑞々しく特に南国の情景描写が冴えて読ませる。後半はかなり冒険小説的にアクション場面が増えていく。同時に作者のメッセージ性が悪い方向に出て説教臭くなり、かなり興をそがれてしまうのが残念。少々展開が巻き気味で荒くなるのも痛快さに欠けて惜しい。時代性も感じるが海洋ロマンを読む楽しみはあったと思う。
2017/07/14
遥かなる想い
やや優しすぎる物語。もう少し展開が欲しいか?
2010/04/26
hit4papa
フィジーに暮らす日本人少年が出逢った産まれたてのプレシオザウルス。少年と学者の父は、プレシオザウルスを育て始めます。二匹のイルカと、ゴールデン・レトリバー。少年を母と慕うプレジオザウルスのクー。豊かな自然の中で育まれる友情物語。これは、まさにドラえもん的ファンタジーの世界観ではないか。と思いながら読み進めると様相は変わってきます。フランスの軍事行動が絡み合って冒険活劇風になるのです。転調は予想外ですが、ラストははあまりに想定内過ぎて驚いてしまいました。さらに著者のイメージと違って驚き倍増です。【直木賞】
2018/03/10
たか
直木賞を受賞した景山民夫の代表作。 前半は、少年と恐竜の赤ちゃんとの交流を描いたファンタジー。フィジー諸島の小さな島を舞台にして、洋助とCOOとイルカたちとの交流をほのぼのとした優しさで描いている。南国の海の情景が目に浮かぶようだ。 後半は一転して冒険アクションに。武装したフランスの諜報組織が島に現れ、洋助たちは知恵を絞って武装部隊を返り討ちにする。 単純なストーリーだからこそ、胸が熱くなる本だ。B評価
2020/04/15
GaGa
この本は実は初読です。今さらながらって感じですが。景山民夫、惜しい人を随分と早くに亡くなられてしまったなあ。もう、恐竜が現代にいるというだけで私のツボ。多少の粗さは目を瞑って、ただただ楽しく読ませてもらいました。それにしても当時なぜ読まなかったか、それはドラえもんのパク(以下自粛)
2013/05/17
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