KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

新装版 人間の証明 (角川文庫)

新装版 人間の証明 (角川文庫)

新装版 人間の証明 (角川文庫)

作家
森村誠一
角川書店装丁室
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-05-15
ISBN
9784041753606
amazonで購入する

新装版 人間の証明 (角川文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

美紀ちゃん

追悼のための再読。 最初に読んだ時には、とても衝撃だったが、 冒頭に出てくる「ストウハ」。 どういう意味なのかすでにわかっているので、じんわりした。 「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね。夏、碓氷から霧積へ行く道で渓谷に落としたあの麦藁帽子ですよ。」 西条八十の詩集。麦わら帽子。 谷井新子がグッジョブ。 伏線が繋がっていく。 今でもキラキラしているすごい本だと思う。 あとがきでわかった。 作者の森村誠一さんは、 人間性を尊重した小説が書きたかったのだと。 ご冥福をお祈りいたします。

2023/07/25

とん大西

【未読の人気作家さんを映像化作品でトライしてみる其の4】竹野内さんのドラマにハマってからいつか読みたいと思ってました。ある黒人青年の謎の客死を追う棟居刑事。彼自身が背負う葛藤。真相に近づき始め、朧気にみえてきた「孤独」と「情」。凄味を感じます。原作ならではの懐の深さを感じます。映像化したくなるのもナルホドだなぁと。…「母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね」-切なくて透き通るような西条八十の詞に心揺さぶられます。しんみり泣けてきました。まさに名作、読んで良かったです。

2019/02/21

ミッフー

Mama Do You Remember🎶 ジョー山中のあの歌が後半ずっと脳裏に蘇る☺️ 母を想う子、子を想う母、抽象的だからこそ郷愁めいたものを感じまたそれが人間の証明なのでしょう🤔 間延びした箇所も散見されるもヒットが頷ける作品でした👍印象に残ったのは米警察の日本所見「日本人の強さと恐さは、大和民族という同一民族によって単一国家を構成する身内意識と精神主義」👀でも誠ちゃん、またあとがきで戦時中の非人間行為と現政権批判してるよ😩意見の押し付けはダメよダメダメ💦桜井よし子に言いつけるよ😜

2019/01/13

サム・ミイラ

ブクオフで見つけて即購入再読。やはり最初の印象と変わらず。行く先々で偶然が多すぎます。しかも日米をまたいで。人間を証明しようにもこれでは無理です。主要人物全てが繋がっている必要なんてあるのでしょうか。ドラマチックにしたかったんだろうけどやり過ぎ。それとどうみてもストウハやキスミーの謎は「砂の器」の亀田ー亀嵩のパクりではないかと。そもそもが砂の器みたいな話だしね。得をしたのは麦わら帽子のくだりのあのホテルとジョー山中だったというお話でした。

2014/08/20

chantal(シャンタール)

「人証」と言う名の映画は勿論、「ママ、ドゥユーリメンバー」で始まる主題歌もそれを歌うジョー山中も、中国で知らない人がいないと言うくらい大ヒットしたこの作品。私も映画やドラマは観たけど原作は初読。横溝正史氏の解説の通り、一見関係のない人々が各々奏でるメロディが、最後に重厚的な交響曲となる面白い作品だった。結末を知らずに読んだらどんなだったろうか。霧積、この美しい名前の場所に私も行ってみたい。どこかに麦わら帽子が静かに佇んでいるかもしれない。最後の森村氏作家50周年の短編も深い味わいを残した。

2021/08/26

感想・レビューをもっと見る