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空に描いた歌 (角川文庫クラシックス ん 4-1)

空に描いた歌 (角川文庫クラシックス ん 4-1)

空に描いた歌 (角川文庫クラシックス ん 4-1)

作家
俵万智
出版社
KADOKAWA
発売日
1998-04-01
ISBN
9784041754047
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空に描いた歌 (角川文庫クラシックス ん 4-1) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

東洋大学主催の「現代学生百人一首」の入選歌を、俵万智さんが精選した短歌アンソロジー。中学生から大学生までの歌を収録するが、主力は圧倒的に高校生。若さとアマチュアらしさが新鮮な響きとして歌に結実している。いずれも捨てがたいが、私のベスト選は「目の前の竹刀におそれ感じつつ一本にかけ面へ飛び込む」中学3年生の歌。もう1首「最終回投手の友に「落ちつけ」と手話がひろがる夏の球場」こちらはろう学校高等部2年生。そして「たいくつな午後の授業は教科書の斎藤茂吉に髪の毛つける」高校3年生。いずれもストレートに感情が伝わる。

2017/08/10

マリカ

高校のときに自分で短歌を詠んでみるきっかけとなった本。東洋大学が募集していた「現代学生百人一首」から、俵万智が精選したものが集められています。携帯電話が普及していない時代のものなので、ポケベルが出てきたりして少々古い感じがしますが、読み手たちと同時代に学生として過ごした私の心の中に、過ぎ去りし学生時代をみずみずしく再現してくれます。

2011/12/21

双海(ふたみ)

私も短歌を詠んでみよう!って思いました。平凡な日常だって切り取り方によっては面白くなるんですね。

2013/01/21

ダイキ

「がんばって漢字の練習した後はぼくの右手に銀河が広がる」・「一瞬に弓放ちけり青春の寒の夕陽を浴びて輝やく」・「思い出に枕並べて語り合う京都訛りの真似などしつつ」・「日本史の講義で熟睡してる間に何百年も時代がすぎる」・「図書館に時はゆらりとたゆたって古代の地層の化石のようだ」・「「デンワスル」宙を見て言う君の眼は帰りの道をもう急いでる」・「「好きだった」苦しげに言う君の声だっただったは過去形じゃない」・「家族には犬の散歩に行くと言いにぎりしめてるテレホンカード」

2024/07/06

仮名

東洋大学が募集している「現代学生百人一首」の入選作から俵万智が選抜した高校生歌集。ほとんどが十代による作品で、とかく多彩な青春が詰まってる。読んでいて、青い心を思い出させてくれる歌集だ。

2010/04/11

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