時々、風と話す (角川文庫 は 9-1)
時々、風と話す (角川文庫 は 9-1) / 感想・レビュー
ATS
★★★バイクと青春の短編集。全般的になんだか懐かしい、甘酸っぱい物語で、思っていたより好きだった。男女の機微を上手に切り取るのは、さすがだなぁと。「うつむくミニスカート」を読んだ後の、なんともいえない込み上げる気持ち。。あの気持ちって、なんなのだろう。善意が叶わない、悔しいとも哀しいとも違う。切ない、のかな。
2016/10/02
ケニオミ
日経夕刊で紹介されていた短編集です。いずれもバイクと全てではないにしろ男女関係が描かれており、今では過去のものとなった若い時代の恋愛と失恋を追体験をすることができました。人生は何を成し遂げたのではなく、どれだけ愛したかに価値があると思います。それが実らなかった愛でも、壊れてしまった愛でもです。青春時代の一途な気持ちの恋愛。懐かしいなあ。すぐに読める短編集です。特に男性にお薦めします。
2018/10/18
Nobuko
1バイクにまつわるショートストーリー 何気にいいお話が多く読みやすかった
2018/12/08
赤ヒゲ
遠い遠い昔のこと(笑)、学生時代に愛読していたバイク雑誌「OUTRIDER」に連載されていた短編が単行本になったものです。10ページくらいの短い物語には必ずバイクが登場し、日常のちょっとした喜怒哀楽が気の利いたタッチで綴られています。原田宗典が描写する世界と沢田としきのイラストが相まって、一瞬でその場へタイムスリップしてしまいます。それはまるで、お気に入りの音楽を聴くような、とてもお手軽で幸せなひととき。まさにタイトルのような贅沢な時間です。
yoshizawa tutomu
バイクと恋愛の短編集。一遍一遍がとても短いのでさくっと読めました。特に季節は書いてなかったかも知れないが、どの話も初夏のすがすがしい香りがして、今の季節にぴったりでした。気に入ったのは「うつむくミニスカート」と「零れた水のように」です。二つともある出来事を高いところから覗く話でした。なぜかその二つの話の印象が残っています。自分が出来事を覗いているようになったからでしょうか?不思議です。
2016/06/30
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