一八八八 切り裂きジャック (角川文庫 は 10-5)
一八八八 切り裂きジャック (角川文庫 は 10-5) / 感想・レビュー
nobby
まずは750頁越えの長編読破に満足♪そのタイトルから想像する“切り裂きジャック”の謎解きよりも、“一八八八”年当時の英国の雰囲気を満喫といった感じ。それ故に中盤でジャックの呼び名が出る辺りまでが結構ページが重い…それにしても“エレファントマン”がここまで関わるとは驚きだった。ほぼ史実、実在の人物に重ねていく丁寧な展開はお見事!エピローグ読んでのプロローグ再読はなかなか感慨深い。
2016/02/09
むっちゃん✿*:・゚
[図書館本]読みきった達成感が半端ない(笑)長かったよー‼‼切り裂きジャックと言われると、ミステリー好きとしては読みたくなる題材の1つ。ただこれを推理ものだと意気込んで読むとなかなか難しい。だって事件発生するまでものすごく長いんだもの‼読友さんの助言通り当時のイギリスの雰囲気を楽しむつもりで読みました♪犯人探しを二の次にした方が読み続けられるかも?笑っ それにしてもなぁ~(笑)エレファントマンかぁ~(*ノωノ)
2016/11/08
ネムル
ホームズ誕生を目前にした1888年は、切り裂きジャックとエレファントマンが共演する年であったのか。知らなかった、そして実に面白い。この二人に加え、事件に翻弄されるうぶい日本人留学生と魔都ロンドン。この組み合わせで面白くないわけがないやね。
2018/02/17
やまだん
ヴィクトリア朝時代のロンドンを濃厚に描きつつ,「切り裂きジャックは誰か」という点について緻密な捜査が描かれている。主人公の柏木薫が人間として成長してい姿,探偵役の鷹原惟光のキャラクターも魅力的に描かれている。ミステリという観点から見れば,犯罪や捜査に関係ない描写が多く,冗長と評価することもできる。しかし,そのミステリとしては冗長な部分のデキがすこぶるよく,小説として十分に楽しむことができた。登場人物を整理しながら,じっくり腰を据えて読む必要がある小説だが,そうする価値が十分にある良作(80点)
2017/01/28
Shiori
服部さんの世界観を堪能!中盤までは淡々と話が進み、なかなか物語に入り込めませんが切り裂きジャック事件が始まり、薫が主体的に動き始めてからは「この後どうなるの~」とハラハラしっぱなしでした。人というのは難しい生き物だなとやるせなさを感じる結末でしたが、惟光と薫が歳を重ねても気の置けない友人として付き合っているラストで救われた感じです。
2014/02/07
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