蜜柑と月 (角川文庫 た 29-3)
蜜柑と月 (角川文庫 た 29-3) / 感想・レビュー
あつひめ
20年前深夜ドラマ化された1冊らしい。まったく知らなかった。でも、映像化すると一段と深夜帯に息づく人の気持ちが膨らむような気がする。みんなが灯りを消す頃からゆっくり自分の時間が始まりまるで真昼のようにイキイキ行動したり、はたまたどっぷりと世界を独り占めするような孤独王国を作り出す。それでも、誰かに触れていたい気持ちは変わらない。夜を生きる女性との出会い「夏の夜に彼女と」がお気に入り。闇の中で生きる女と女子高生。同じ闇夜を見つめても浸かっている闇の濃さは違う。それでも引き合う魅力がこちらにも伝わってきた。
2012/10/14
cithara
私は著者の描く世界観が好きだが、これらの若き頃の作品群は私には情緒的すぎてなかなかついていけなかった。解説にもあったけど、夜ひっそりと生きている人々が主な主人公。『夏の夜に彼女と』が印象に残った。今ダイヤルQ2って流行っているのかな。女性が客として電話をかけてくるシチュエーションは思ってもみなかった。小林麻美の『雨音はショパンの調べ』が流行った頃に書かれた作品なのか… 遠い目。松任谷由美が日本語詞をつけたことをインターネットで知る。まあどうでもよいことだが。『ベランダの月』は続編が読みたくなる作品。
2013/04/23
拓人
なんだかどれも読んでてほっとした。こんなちょっと不思議な雰囲気の小説もたまにはいいよね(^^♪
2011/03/08
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